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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ラ抜き言葉について   みやひ

 『ラレル』は、じつによく働く勤勉な助動詞である。しかし、最近では『ラ抜き言葉』というのが流行っている。これは、ラレルの使い分けは七面倒すぎるから少し整理して簡便にしようというわけだ。そして、こういう性向を言語経済化の原理と称する。口は希代の怠け者、なにかというとすぐ手抜きしたがるのである。だが、ラ抜き言葉をみとめるかどうか、というのもだいぶ前から是非については議論があった。言語というものはその本質においてうんと保守的なものだから、そう簡単に原理だのを受け入れてない。
 古くから保守されてきた言葉は、あまり省略しすぎない方が良い。私は、人間がこの用に言葉を省略しそれを覚えることによって、面倒くさがり屋の人が増えていってしまい、とても困ると思う。例えば、「行ってきます。」の事を「行ってきー。」と言ったり、「明けましておめでとう。」を「あけおめ。」と省略したり。また、何事にも限界がある、という事を人はどんどん忘れていってしまいそうな気がした。
 一方、新しいものには、古くから伝わるものよりも便利になっている、というよさがある。私もラ抜き言葉をいつも使って父に怒られている(笑)。例えば、私が住んでいるフロリダには、全国生徒が受ける『FCAT』というテストがある。でも、このFCATの本当の名はとても長いので不便だ。だから、別に手抜きをしたって別に良いではないか、と思うことがよくある。
 確かに古いものにも新しいものにも、長所がある。しかし、一番大切なのは、「トランプが生きているのは、それが実際プレーに使われている時である。」という名言のように、その言葉の魅力を味わうことである。


   講評   ogi

 言葉は生きている、といわれることもあるように、時代や文化の移り変わりとともに、言葉も変化していきます。
 新しい言葉が次々出てくるのは、決して悪いことだとは思いません。しかし、新しい言葉を使うことによって、他人を不愉快にさせることがあるのならば、それはやはり問題ですね。
 言葉の本質をしっかり知って、正しい言葉も新しい言葉も、古い言葉も(? 笑)使いこなせるようになりたいですね。

 今月もよくがんばりました。

   

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