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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「ものを集めること」は良いことだ!   本因坊

 学校から帰って、ふと畳の上を見ると、そこにはあるシリーズの本の第一巻が置いてあった。これ何? 聞いてみると、創刊号だったので値段が安く、試しに買ってきたそうだ。まあ、弟のおねだりが原因だろうが。(書き出しの工夫)
 この本は、「地球の鉱物」という本で、付録で鉱物がついてくる。また、鉱物の説明の紙が何枚も入っている。オールカラーでとても分かりやすい。これは面白い。次号も欲しいな。母に頼んでみると、始めは嫌な顔をしていたが、努力は報われた。一号は紫水晶(アメシスト)で、次がよく金と間違われる黄鉄鉱(パイライト)だ。どんどん面白そうな鉱物が出てくる。これは、人気が高いため、いつも本屋へ行くと、売り切れとなる。発売日に行かないと、買えないのである。また、中には希少な鉱物もあり、再度作るのは難しいのである。今八号まで出ているが、それまでのどの鉱物も美しい。顕微鏡で見て、中の細かな結晶も見てみたいなと思いつつ、毎日のように眺めている。中でも目立つのが、砂漠のバラ(デザートローズ)である。なかなか不思議な形をしていて、興味深い。
 同じように、弟も集めているものがある。一つがプロ野球チップスである。野球選手のカードがオマケとして一枚ついてくる。このカードを集めているのだ。そして、もう一つが戦乱の日本史。小学館から出ている。僕の弟は、父に似て歴史好きである。そのため、買っている。いつもそればかり読んでいて、最近は読むのが禁止になっているが……。(体験よう)
 人は、世界を分別するという能力を身につけるために、本能的に物を集めようとする。特に小学生がそうである。そのため、僕も弟も物を集めたくなるのだ。こうした能力は猿人や原人には見られない。物は集めたじゃないかと思うかもしれないが、これは、自分の食料のためであって、趣味などではない。だから、大人はくだらなく感じるかも分からないが、重要なことなのである。勉強ばかりしていると、良い人間にはなれないのである。このことはとても重要である。(一般化)

   講評   nane

 書き出しの工夫は、情景で書いたんだね。
 「地球の好物」の趣味というのは、面白い。世界には、いろいろ不思議な石がある。石の名前やでき方を知っていると、旅行に行ったときなどに、より深い観察ができる。
 弟の趣味も、なかなかいいね。だから、歴史の話が好きなんだね。歴史の知識もまた、旅行に行ったときなどに生かすことができる。知識があると、同じ物事でも深く見ることができるからね。
 結びの感想もしっかり書けた。子供の物集めは、動物の例えばリスなどがどんぐりを集めるのとはわけが違う。また、大人が物を集めるのとも、ちょっと違う。物を集めたくなるというのは、そういう能力が育ちつつあるということ。本因坊君も、これからいろいろなものを集めていこう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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