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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島国言語   青藍

 島国言語は、短い言葉でも通じ合えるという良さがある。
私は普段、家族や友達などの親しい間柄の人との会話において、省略した形の言葉を使用することが多い。短く省略した言葉を使うことで、親近感がわいたり、力を入れずに会話を楽しんだりできるからだ。特に、私たちの年代ではその動きが特に強く、「半端ではない」という言葉が省略された「ぱない」という流行語ができたり、「空気が読めない」をローマ字表記にして省略した「KY」という言葉が話題になったりした。このような仲間内でしか通じないような言葉を使うことで、言いにくいことを遠回しに伝えたり、仲間意識を高めたりする効果があるのだと思う。
 しかし、正確な意思疎通をするためには大陸言語の方が適している。
省略した言葉を使っていると、誤解を招いてしまうことが少なくないからだ。例えば、「いいよ。」と一言で返事をしたとき、了解の意味であるのか、断りの意味であるのか判断しづらいことが多いように感じる。自分の意志を確実に相手へ伝えるためにも、大陸言語のようなていねいな表現を心がけるべきだ。
 確かに島国言語にも大陸言語にもそれぞれ長所と短所がある。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、それぞれの言語を状況に応じてうまく使い分けることが最も大切だ。

   講評   hamura

  省略語を使う理由を、「親近感・会話を楽しむ」と簡潔に説明できました。青藍さんは自分の考え方を的確に捉えて表現する能力が高いと感心します。「なんか使いやすいから」というような理由では説得力がありませんが、きっちりと分析されているので、こちらも理解しやすいです。更にもう一度言葉を変えて、「遠回し・仲間意識」と述べられました。ふたつの具体例もわかりやすいです。 
反対意見でも具体例(いいよ)を見つけられました。ぴったりの例を見つけてくることは難しいですが効果は絶大ですね。なるほど、と読み手を納得させることができます。
 まとめでは、「情況に応じて使い分ける」というのが、ここまでの意見や実例から見ると若干不明瞭なので、ここでも前の意見をくり返してもよいでしょう。
 同じ言葉を情況に応じて使い分けているのではなく、同じ情況でも相手に応じて言葉そのものが違うことから、 
「ぱない」が通じる相手か、「いいよ」だけでは誤解もあり得る相手か、と、相手との関係や距離を正しく測ることが重要だ。ということでしょうか。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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