対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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私っておもしろい? ブー太郎
「ぼーん。」(書き出しの工夫)
床に頭を打ち付けて、初めて気づいた。すっかり眠ってしまったことを。
5月3日から6日まで、長野県の菅平に塾の合宿に行った時のことだ。(体験実例)もっとも疲れていた最後の日の夜、塾の先生のする怪談話がはじまった。私は、とても眠く、真っ暗で、ろうそくがぼんやり光っているだけなのが、なおさら睡魔がおそってきた。Y先生の声がまるで子守唄のように聞こえる(たとえ)と感じながら、うっとりうっとりしていたら、いきなり怪談話を聞いていた友達が
「ぎゃー」
と叫んだ。すっかり座ったまま眠っていた私は、その声にびっくりして何が何だかわからず、
「ぎゃー」
と叫び、そのまま後ろに倒れた。頭を床に打ち付けて、すっかり眠っていたのに気づいた。周りの友達に大笑いされた。少し恥ずかしかった。
また、もうひとつ大笑いしたことがある。K君の家に遊びに行った時のことだ。K君のマンションの下で4人で遊んでいて、私は、とてもトイレに行きたくなった。K君に、
「部屋にもどってトイレに行っていい?」
と聞くと、
「マンションの下にもトイレがあるから、そこにいっといれ(ダジャレ表現)」
と言われた。指示されたトイレは、とても小さいトイレだった。ドアにかぎもない。トイレットペーパーのホルダーもない。天井もない。とりあえず、K美にドアを押さえていてもらい、用を足そうとした。すると、壁と便器の間がせまく、足がはまって動けない。どうにかこうにか用を足してK君のほうにもどると、
「あそこで、おまえ、本当にトイレしたのかよ。」
と言われ、大笑いされた。あとで聞くと、そのトイレは、犬用のトイレで、犬がお散歩から帰ってきて用を足すためのものだったのだ。知らぬが仏(ことわざ)とはこのことだ。友達には、よく確かめてから聞くことが大切だということが、とてもよくわかった。(わかったこと)
講評 ogen
ブー太郎さん、こんにちは。
<「ぼーん。」床に頭を打ち付けて、初めて気づいた。すっかり眠ってしまったことを。>と、とってもゆかいな書き出しの工夫ができました。先に起ったことを書いて、その後、そのことを説明するなんて、上級テクニックだね。すごい!ユーモア表現とも言えそうだね。
体験実例として、塾の合宿に行った時に、怪談話を聞いているうちに、眠ってしまって、怖がって叫んだ友達の声に、びっくりして自分も叫んで、倒れたことを書けました。少し恥ずかしかったんだね。でも、きっと後々、とっても楽しい思い出になるよ。
怪談話をしていた<Y先生の声がまるで子守唄のように聞こえる>と、上手にたとえも使えたね。
もう一つ体験実例として、友達と遊んでいる時に、トイレに行きたくなって、部屋に戻ろうとしたら、友達が別のトイレを使うように言ったので、その通りにしたら、なんと犬用のトイレだったという話を書けました。ダジャレも使えたね。それにしても、なかなか出来ない経験をしたね。トイレの中での様子も上手に表現できました。
<知らぬが仏とはこのことだ。友達には、よく確かめてから聞くことが大切だということが、とてもよくわかった。>と、わかったことでまとめられました。よく確かめることは大切だけど、友達の言ったことだから、信じたんだよね。ブー太郎さんの人柄が出ていていいお話でしたよ。
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