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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の大切さ   ピプリー

散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態をぴたりと表す言葉がないのに気づいた。肌に感じるほどの風はなく、空は青く晴れわたり、いましも枝離れした花びらは、空気がこそにあるのだということを気づかせる程度の支えを受けて、静かに漂うがごとくにしつつ、しかし確かに地表へ降りてゆく。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味する。
「6位!!」
私の学校では「楽しく走ろう集会」というものがある。この競技は長距離を走って自分と戦う競技である。私は、いつも10位以内を目指している。毎年、5位なのだが高学年からは1200メートル走らなければならない。そして、本番・・・。友達と
「いよいよ「苦しく走ろう集会」だ!よし!頑張るぞ!!オー!!」
と気合を入れた。そして、ついに「苦しく走ろう集会」(ユーモア表現)が・・・。
「5・4・3・2・1スタート!パン」
先生がピストル(おもちゃのピストル)を鳴らした。
「ドドドドド」
みんなが一斉に走る。みんな、順位を早くするために必死に頑張っている。私は、一応早く走って、実力を発揮したいと思った。そして、ラスト一周の時がきた。みんな、ラストスパート、一気に走った。私も、最後の力を振り絞って・・・。しかし、抜かされてしまった。
毎年、5位の記録が無くなった。その時、私は頭の中がぼんやりした。何を言っていいか、分からなくなってしまった。私は、言葉がないともやもやして脳内でたちこもっていた。それからも、体育ではそういう経験が増加していった。
 この前、体力テストをやって50メートル走の出番が来た。私の得意科目なのだ。今年は「8.4秒」クラスの女子の中で1位になった。しかし、この後とんでもないことが起きるのだった・・・。
「タタタタタタタ・・・。」
「おぉ〜!7.7秒」
そんなタイムが出た。私は喋る言葉がなく、ただ驚くだけだった。上には上がいるということが分かった。
 人間にとって言葉とは、無くてはならない存在だということが分かった。喋るとスッキリするということが分かった。もっともっと言葉を表現豊かにあらわしてゆきたい。

   講評   yuta

◆要約はいい長さです。書き出しに「桜が」をつけると良いでしょう。
◆「6位!!」 この順位はすばらしいと思って読んでいましたが、ピプリーさんにとっては、何を言っていいかわからくなってしまった出来事だったのですね。 本番前は「苦しく走ろう集会だ! オー!」と、ユーモアの余裕がありました。実力を発揮したいと思いながら走り、ラスト一周でスパート。最後の力を振り絞って、一気に走った。しかし……抜かされてしまった。その結果が6位。“言葉がないともやもやして脳内でたちこもっていた”何かか詰まったような感覚ですね。
◆体力テストでは、得意の50メートル走で、言葉がなくなってしまった。8.4秒の女子最高記録で走った後に「7.7秒」というタイムをたたき出した人がいたのですね。人生にはこういう経験をすることが何度かあるものです。
◆『人間にとって言葉とは、無くてはならない存在だということが分かった』。言葉にできたらどんなに楽だろう。そう思うことがあります。表現を増やすことができたら、悩みも少なくなりそうですね。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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