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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父と母   意気陽陽

 父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。その結果、家族はバラバラになっていわゆる「ホテル家族」となり、善悪の感覚のない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。父としての役割は、立派な父でないと果たすことができない。立派な父が必要とされているのに、しかしその立派な父が育ちにくいのが現代社会である。
 僕は昔ながらの頑固で厳しい父親は今の社会には必要だと思う。僕の父親はふだんは優しい(?)のだが、いったん怒りだすととても怖い。この前も家を追い出された(((泣)。僕にとって父とは世界で一番恐ろしい人物なのだ。なので僕は怒られるのが怖いので悪いことはしないようにしている。しかし、最近の父親は優しすぎたり逆に悪かったりして、その子供も悪い子どもとなり、将来立派でない父親となり……と、どんどん立派でない父親が増えてきてしまうのだ。昔のアニメなどには、怒るとちゃぶ台をひっくり返してめちゃめちゃに怒ったあげく、酒を飲みまくって寝てしまうような父親が良く出てきた。しかしその父親はどれも子供のためを思って怒っているのだから、現代の父親に比べたらずっと立派な父親だと思う。
 しかし、優しい父親を羨ましいと思うこともしばしばある。僕の仲の良い友達の父親はとても優しく、怒った顔などは全くに合わない。そのお陰なのか、その僕の友達もとても性格が良く、喧嘩をしているところなど一度も見たことがないし、いつもとても優しく接してくれる。親子喧嘩など何故しなければいけないのか分からないとも言っていた。しかし、優しい親に育てられたからなのか分からないが、何かにつけて自己主張が激しい部分があり、マイペースである。なので、やはり父親には厳しい面というのも必要だと思う。
 確かに厳しい父親というのは大切である。しかし、「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。」という名言があるように、子どもがどういう大人になるかを左右するのは父親ではなく、母親である。僕は先日リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を読んだのだが、やはり子供の将来などについて深く考えているのは母親である。それにほとんどの父親は外へ仕事へ行っているので、母親と子が接する時間と父親とこの接する時間を考えると、やはり母親が大きな役割をはたしていることが分かる。また、僕の言っている学校には頭の良い子が沢山いるのだが、そのほとんどの母親が教育ママなのだ。僕に中高一貫校を勧め、塾に入らせたのも母だし、僕の将来について聞いてくるのはいつも母である。なので、昔ながらの頑固な父親も確かに必要だが、立派な母親が子供のためには一番必要なのだ。

   講評   sugi

 総合化の主題は、一年生のときの是非の主題よりもかなり難しいけれど、楽しみながら工夫できるようになったね。
 6.1週の進級テストも、この調子なら問題なさそうだね。また、準備をしっかりしておきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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