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　　　ゆめ見ていたリレーせん手　　　ねいろ

　五月のおわりにうんどう会があります。クラスみんなのだいひょうのリレーせん手は、五十メートルそうではやかった人がなります。リレーせん手は女子四人、男子四人で、ほけつが二人ずつです。
　わたしはリレーせん手ぎめで、一年生のときにはほけつにもなれなかったけれど、二年生はほけつをとばしてリレーせん手のなれました。これがゆめだったらさめなければいいなと思うほどうれしくなりました。わたしがリレーせん手になれたのは、リラックスできて心をおちつけられたので、やのようにはやくはしれたからだと思います。そして、一年生のときリレーせん手になれなかったくやしさがバネになって、はやくはしれたということもあります。リレーせん手をきめる日まで、
「二十三日の三じかん目にリレーのせん手ぎめをします。」
と言われなかったのもリラックスしてはしれたことの一つだったと思います。
「リレーせん手、赤はＫちゃんとＳちゃん、白はＭちゃんとＴちゃんです。」
と、わたしの名前をさいしょによばれたときには、自分の耳がしんじられませんでした。そして、そのうれしさをがんばりにかえてれんしゅうにはげもう！と思いました。
　ふとよこを見ると、ＣちゃんとＨちゃんとＬちゃんが大ごえでないていました。リレーせん手になれなかったのでくやしさとかなしさでないているのです。そこでわたしが、
「ねぇ、もうなくのやめようよ。わたしも一年生のときなれなかったから、よくその気もちはわかるよ。でも、三年生のチャンスがあるじゃない。今どはみんながんばろうよ。」
となぐさめると、ＨちゃんとＬちゃんはなきながらもなっとくしたようでしたが、Ｃちゃんはというと、「リレーせん手の人はいいかもしれないけど、わたしはとってもくやしいのよ！」というような目でわたしをにらんでむしするようになりました。ところがある日、思いがけないことがおこりました。わたしが教しつの本だなに本をしまいに行くと、Ｃちゃんがわたしをよびとめて、
「Ｋちゃんリレーせん手でしょ？わたしはなれなかったから、わたしのぶんもがんばってきてね！ゆうしょう目ざしてね。」
と言われました。わたしは、
「うん、もちろんだよ。みんなのぶんもがんばるよ。」
とこたえながら、おうえんをもらってうれしくなりました。
　さて、リレーのれんしゅうのしょ日がやってきました。一生けんめいぜん力をつかってはしったけれど、二いにしかなれませんでした。一いにはなれなかったけれど、わたしのクラスのために本ばんではかならず一いになりたいです。おうえんしてください！

　　　講評　　　naruko

ねいろちゃん、こんにちは。リレーせん手にえらばれたときの気持ちをよりくわしくひょうげんして、しあげましたね。どっかいもんだいもがんばりました。
　6月3日6.1週はしんきゅうしけんになります。書きやすいいい話を見つけておいてくださいね。