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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然の美しさ   ともっち

 真っ青な空が晴れわたる。(書き出しの工夫)私は空を見ることが好きだ。空は見るたびに違う表情をしていて、多くの魅力がある。それは、人の手では作れない美しさだと思う。私は、やはり、自然のものには人口のものはかなわないと思う。でも現代の日本は、その良さに気付いていない。私は、もっと人々が自然の良さに気付くべきだと思う。(当為の主題)
 その方法としては第一に、まず自然と触れ合う余裕を作ることが大切だと思う。(複数の方法一)私は、高校に入ってから大好きな空を見上げる回数が極端に減ったと思う。その理由はやはり高校に入って通学に電車を使うようになって空を見上げにくくなったことや、精神的に見る余裕がなくなってしまったということなどがあると思う。(体験実例)現代の日本人は、精神的に余裕がない。常に時間や課題や、何かに追われていて自然を眺める暇がなく、せっかく咲いている花や、私の大好きな空も、見上げることが出来ない。だから、心に余裕のある社会、生活を作れば人々は自然を楽しむことが出来るようになるのではないだろうか。
 第二の方法として、全てのものに対してランキング化など、評価をつけることをやめる事が大切だと思う。(複数の方法ニ)人は、何かにつけて他人と比較したり、評価を付けたがる。確かに、評価を付けることで明確になったり、目標など、目指すものとなることもあるし、決して悪いものではない。しかし、それを自然にも押し付けることは間違っていると思う。自然というものは、評価できないものだと私は思う。例えば、花屋にある多くの花に、順位がつけられるだろうか?日本に数多くある山に、順位がつけられるだろうか?自然はいつも美しいけれど、それは順位をつけれるものではない。そのことに気付くことも、自然の良さに気付く一つの手段である。
 確かに、人が作り出す芸術も美しいと思う。(反対意見への理解)しかし、自然が作り出すものと、人が作り出すものとは、美しさ自体が違うと思う。人間は、自然が作り出した芸術に少しでも近づこうと多くの作品を作り出すが、それは所詮人間の意図、すなわち意思が混じりこんだものでしかないのだ。人が作ったものにはその人の意思が必ず入る。それは多くの形で現れてはくるが、自然のように、何の意思もなく、自然に出来るものなどは一つもない。自然は、人工的なもののような、意図が入ったものでなく、そこにあることが必然的であるから生まれてくるものなのだ。(自作名言)だから、人間はいつまでも自然に勝つことができずにいるのだ。私はそんな自然を大切にするべきだと思う。(当為の主題)自然の作ったものは人間は作ることができないのだから。だから、もっと人々が自然を振り返って、本当の美しさに気付いてほしいと私は思う。

   講評   nara

 長文に「造型美は相対性の範囲内にとどまりがち」とあったね。「相対」の対義語は「絶対」ということを思いつけば、自然の美が絶対的なものであり、何かと比較して評価できるものではないという筆者の主張が、すっきりと見えてくると思うよ。また、 「自然と人工」という対義語もあるね。人工・機械製品というのは、同一のものをたくさん・早く作り上げるということを重視している。人工物の同一性と自然とは、かけ離れているのだね。
 第一方法:これはわかりやすい。自然が身近にないというよりは、「あるけれど目に入らない」という状況だということね。では、どうしたら「心に余裕」が生まれるのだろうか。ここが難しいところだ。第二方法:ここは先に書いた「相対と絶対」ということを意識するといい。もちろん「どちらが好きか」ということは思いの中に生まれるかもしれない。しかし、それは上下や順位とは別問題だものね。
 自作名言、かっこよく決まったね。人の意図が入るということは、根本的な部分で、人を越えられないということなのかもしれないな。今回のような自然に対するとらえ方は、見方を換えれば、人間一人一人の肯定とも取れる。順位や優劣によって競い合う中では生まれ得ないものがあり、私達はそれを大切にしていかなくてはならないのだね。
 文の締めくくりが「……思う。」となっているところが多かったかな。

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