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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   数値化不可能   紫式部

 1980年代に入って一気に普及し始めたコンピューター・コミュニケーション技術はそれまでの私たちの感覚を一変させてしまった。以前の技術革新は質よりも量の増大を求めるもので「数値化可能」なものであったが、現代は情報化、それによる多様化による「数値化不可能」で「創造的知価」が社会において重要な役割を果たしている。それは、今までの技術革新の枠に当てはまらない「新社会」、いわば「知価革命」だ。私たちは新しい「知価」という考えを積極的に受け入れていくべきだ。
 そのための第一の方法は「量よりも質を大事にする」という感覚を持つべきである。例えば団塊の世代の大量退職があるが、この世代は「お金の有無に関わらずよい老後を過ごしたい」というその人にとっての最適な選択を求める傾向にあるようだ。このように、最近は個々人の価値に重きを置く思考が社会に浸透しているように感じる。
私たちの感覚にも知らず知らずのうちに備わっているものであるらしい。面白いもので私(女)の中にはお金がかかっても質のよいものを求める感覚がある。それにはいくつかあって、ひとつは髪である。美容室は多少高くともお年玉を使ってお気に入りのところに行きたいと思う。またもうひとつは、洋服だ。大抵は見栄えのする安いものを探し当てる。(ほとんど笑)が、安かろう悪かろうでそういったものは製法がよくないものが多く余り長持ちしない。よいものは多少高くとも長く着ることが出来る。私たちは質を重視する感覚を大事にするべきである。しかし、本当は質と量のどちらの考え方もあわせて使っていけることが生き方上手かもしれない。
 そのための第二の方法は「情報の普及浸透を図る」ことだ。様々な情報が出回ることで私たちは多沢の選択肢を多く持てる。ネット上で「あそこのお店おいしいらしいよ」とか「今度の西尾維新の最新刊面白いらしいよ」とかの書き込みを目にすると、早速食べに行ってみたり、読んでみたくなる。また、検索会社「google」に世界中の図書館の文献をデジタル化して公開しているサイトがあるが、これを利用(英語が読めれば)すればアクセスするだけで貴重な情報の宝にたどり着くことが可能だ。現代のように情報化の進んだ社会では情報を受け取る差によって機会の不均等が起こる。皆が同じように情報を受け取れる社会が理想だ。
 たしかに数値化できるものは分かりやすく求めやすいかもしれないが「本当の価値とは自分で見い出すものだ」というように様々な情報から自分に合ったものを選び「知価」という考え方を自分の中に取り込んで自らの感覚で価値のあるものを選び取っていく力が必要だ。

   講評   kira

 紫式部さん、こんにちは。工業化の時代は、その経済成長も目覚ましく目に見えるものでしたが、その次の「知価社会」では、数値化できないことで理解しにくい部分があったようです。
 量より質の価値観にしていくことで、社会全体が変化して行きます。団塊の世代の人々の第二の人生がそうであるように、人々の働き方、生き方も変わってくるでしょう。会社と自分の寝室を行き来していたようなビジネスマンも、地域で学んだりして新しい関係ができます。
 情報の開示は、知識や教育の共有にもなっていきます。インターネットではうまく、人の力を借りることができますよね。
 自作名言「自分で見出すものだ」の正反対となる「誰かから与えられるものではなく」などを組み合わせるといいね。
 新しい価値観は、新しい生きがいの探求ですね。

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