対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ネバーランドは無い なつき
茶の木は葉を採取する為に十分な肥料を与えて花が咲く事のないように“栄養生長”という状態で育てられる。それに対し、普通のは花を咲かす成長は“成熟生長”と言う。現代社会でも同様に、恵まれた環境で苦労せず、自立もしない、いわば肥料を与えられ花を咲かさない「栄養生長」中の若者が増えている。これは問題だ。では何がこの原因だろうか。 一つには、少子化が進むにつれ各家庭の子供の数が減り、親や家族が過保護になっているという点が挙げられる。よくテレビで見るのが学歴社会の韓国や中国である。私が以前見たのは、大学生にも近い男の子が勉強をしている際に母親が着替えをさせている場面だった。まさにこれは「栄養生長」中の若者の一例だろう。いくら勉強ができたところでこの子には生きていく力が何一つもない、親が過保護すぎるのだ。 また第二には、世の中の暗いニュースばかりが耳に入り、若者が労働意欲を持てなくなってきているという原因もある。リストラや過労死、ワーキングプアに派遣社員問題など耳を覆いたくなって当然なニュースがあちらこちらに点在している。昨年学校で大学の専門科を招いて「ワーキングプア」についての講演を聴衆した。確かにあたりは闇のような気がした。しかしそれでもそこから私たちは光を探し出さないと、いつしかもっとこの国は悲しい事態を巻き起こす事になるだろう。 確かに、親の援助で独立の準備期間として何かに熱中できる時期を持つ事は大切だ。私も今はその期間の最中で、今のこの環境に感謝しながら出来るたくさんの事を経験しようとしている。しかし何事に於いても終わりがあるように、私の場合はあと2.3年で、自立しなくてはならない時がやってくるだろう。つまりいつまでも親の臑を齧ってはいけないのだ。栄養生長からいつかは成熟生長に意向しなくてはならないのだ。いつまでも誰もが無邪気な子供でいられるような、そんなネバーランドの世界はこの世の中には存在しない。
講評 yoo
なつきさん、こんにちは。
今月もよくがんばったね。充実した内容の作品ばかりです。今回は、送信の際に段落がなくなってしまったのかな? 表記に気を付けてね。
次回から新しい教材なので、少し目を通しておいてください。よろしく。(^o^)/
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