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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ウサギとカメ   くろーばー

 誰もが知っているイソップ童話、『ウサギとカメ』。二匹はどちらが速いか競争をし、足の速かったウサギは余裕だと思い込み途中で寝てしまったが、カメはスローながらも確実に進み続け、最終的にはコツコツと諦めずに頑張ったカメの勝利、と言うお話だ。私たちの生きる世界でも、このイソップ童話のように絶対的な自信と力があっても途中で気を抜いて楽をしようとすると、いつの間にか自分より下だと思っていた奴が自分より遙に先を行っていた、ということは有り得ると思う。私も、カメのようにマイペースながらもしっかりとした足取りで確実に勝利に向かうような生き方をしたい。
 そのための方法として第一に、自分の持つ目標をしっかりと見定めることだ。目先のことばかりに囚われていても、結果としてそれが良い結果に繋がるかどうかは定かではないからだ。むしろ、『今の』自分は誰より優れていて、誰より劣っているかがイコールで『未来の』自分の位置関係に繋がる事の方がずっと少ないと言っていいだろう。他人の目標と自分の目標が大きく逸れているとか、レベルが違いすぎるからといってむやみに他人に振り回されるような真似はしないほうが賢明だ。また、小さい頃に○○コンクール二位入賞、などと輝かしい功績を残した人であっても、将来挫折したり周囲のプレッシャーに押しつぶされたりして必ずしも幼い頃と同じ道を辿るかどうかは保障されていないわけである。むしろ地道に努力を続けていった人のほうが根気や精神力は強いこともある。一週間で結果を出そうとするのではなく、何ヶ月もかけて徐々に減量していくダイエットのほうが成功率も非リバウンド率も高いのと同じことだ(笑)。ともかく、自分に最適な目標を常に見失わないように心がけることが必要なのだ。
 第二の方法として、現代の社会環境そのものを、子供たちを長い目で見られる環境にすることだ。そもそも日本と言うのは、早熟を喜ぶ傾向にあるようだ。中学・小学校受験をさせるために、ときには幼稚園の頃からいわゆる『塾』とやらに通わせ、自分の子供が受かったとなればそれはそれは親が喜ぶわ自慢するわで色んな意味での競争社会となっているのだ。もっともっと長—い目で、それこそ大人になって自立した大人に成長するまで一人一人の異なった才能と類稀な能力を生かせるような環境を作ることこそ現代社会の目標にすべきことだと思う。例えばあの有名な発明家エジソンの母は、エジソンを長い目で温かく見守ったことでエジソンは偉大な発明家となれたのである。(伝記実例)
 確かに、世の中には『ウサギとカメ』のウサギのように、初めからフルスピードで駆け抜けていったほうが望ましいことも多くあるだろう。だがしかし、『毎朝、歯を磨くのに、一週間分まとめて一挙にという人はいない』という名言があるように、毎日地道に自分の目標に向かって、確実に勝利に向かえるような生き方をしたいと思う。

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。うさぎとカメの教訓は深く心に刻まれているようで、やはり目指したいのは着実なカメのような生き方ですね。うさぎは、うぬぼれて失敗しました。
 目標をしっかり、見失わないことの大切さでは、さまざまな例示ができました。ひろがりがありますね。ただ、「『今の』自分は誰より優れていて、誰より劣っているかがイコールで『未来の』自分の位置関係に繋がる事の方がずっと・・・」の部分は「イコール」がかかっていく言語がぼやけて誤解をまねきそうです。「そのまま」くらいにしてはどうかな。
 長い目で子どもの成長を見て行くという意見では、早期教育の問題点にもふれることができました。もっと子どもの力をありのままに見てほしいですね。
 たしかに、何かをつかむときの推進力や突破力といった瞬発力も必要です。でも、大切なのはやはり持続力ですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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