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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化のちがいを受け入れる   こゆき

 洋菓子の売り上げ全体の一割でも獲得できれば、利益はじゅうぶん得られる。ところが、ケーキミックスは日本の市場ででは完全な失敗だった。さっぱり売れなかった。ライス・カルチャー(お米の文化)といわれる日本文化の中で、お米は純粋さの象徴なのである。その御飯をたくのと同じ器でケーキを作ると、バニラや チョコレートに汚染されてしまうのではないかーー。日本の主婦がひっかかったのはそこだった。人間の心理はそんなに簡単なものではない。問題が、そこまで民族的な伝統に根ざしている以上、手の打ちようがないからである。<要約>
 「えぇ!」
私と姉は目がボールになったように、<例え>まんまるになった。なんでって、ダックスフンドを中国では食べるというすごいスクープを聞いたから。情報源は母。他にも犬系は食べるらしい。初めて聞いたのがつい最近だったので、なんで今まで知らなかったんだろう?と不思議な気持ちと、純粋に驚く気持ちが頭の中でぐるぐる回っている。それぐらいびっくりした。
「ざ・・・残酷だよ!」
私はしたってしょうがない抗議をした。母が言うには、自分達で犬を飼い、大きくなったら食べるそうだ。本当かどうか分からないが、どっちにしても衝撃だった。<似た話>
 米は日本人の、象徴みたいな物だ。でも日本で生まれた訳ではない。それはずっと先戻って弥生時代。この頃、日本に米が来た。日本人にとって、狩りという不安定な生活が米によって解決されたことがきっと大きかったんではないか、日本がずっと愛して、やめることがなかったのは、米の様々な対応が効くからであったのではないか。そして、捨てがたいなにかを米が秘めていたからではないだろうか・・・。私はそう考える。<体験実例>
 日本人は洋食化をしながらも御飯はいつも食卓に乗っている。それはきっと御飯は日本人にとって、御飯がたくと、ふっくらして優しい愛を抱いているみたいだからだ、と思う。ふっくらしていてほんわりと湯気のベールをかぶっている米を見ていると、優しい気持ちにさせてくれるのだ。そして、文化のちがいが生じるのは、やはり住んでいる環境がちがうからだ。でも、そんな文化のちがいが、きっとすばらしいものを造るだろう。そのために、他の文化も受け入れなければならない、ということが分かった。<分かったこと>
「あと、猫も食べるらしいよ?」
母のその言葉に驚愕してしまうのだった。<書き出しの結び>

   講評   koni



【第一段落】 要約は、とてもよくまとめています。最後の文末は「〜のである。」とするといいよ。

【第二段落】 食文化の違いについて説明できましたね。私も、このことを知ったときは、驚くというより落ち込みました。ペットとして飼っている犬を食べるなんてできないとなかなか受け入れることができませんでした。こういう気持ちを感じることは、当たり前のことであり、大事なことなのではないかと大人になって思います。だって、本当に驚きなんだもの。今、世界的には、捕鯨問題が深刻です。犬を食べることが理解できないように、鯨を食べることが理解できない人たちがたくさんいるのですね。とっても難しい問題だけど、話し合っている人だけでなく、国民が文化の違いを理解することが解決の一歩となるような気がするのですが、こゆきさんは、どう思いますか。

「目がボールになったようにまんまるに → 目がボールのようにまんまるに」

【第三段落】 ライスカルチャーについて説明できましたね。とてもよい説明です。

【第四段落】 一般化の主題を導き出したところがすばらしい。第二段落の最後に投げかけた答がここに書いてありましたね!! 私たちの思いをいつか、発信できるときがくるといいですね。期待しています。

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