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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化の差別   いろは

ケーキミックスはアメリカ国内で売りつくし、ヨーロッパやオーストラリアに進出した。けれど、日本ではさっぱり売れなかった。日本の食文化におけるお米の重要さはいうまでもない。そのお米をたく電気釜でケーキミックスを作れというのは、イギリスの主婦に、ティーポットでコーヒーを作れというようなものだ。
海外へ行くと、驚くことや困ることがたくさんある。それは、全て文化の違いによるものだ。例えば、食文化で。日本は牛肉を食べるけれど、インドで牛は、神の使いだとされている。街を歩いていて。地下にゴミを捨てるという習慣がある国の場合、暑い時にはとても臭く戻しそうにもなる。まるで、ゴミ処理場にいるようだ。スペインやイタリアなどで。私の知る限りでは、遊ぶのがとても好きで、毎日はお祭り騒ぎのようだ。ショッピングの約束をしたとしても、最低十分は遅れる。とても時間にルーズなのである。なんだか明るいイメージがあるのは、そのせいだろうか。
 文化が違うのは、考え方が違うからである。だから、いくら日本人が
「これはおかしい!」
と主張しても、外国人にとっては自分達の文化を否定する私達の方がおかしいのだ。海外旅行から帰ってくると、必ずこう思う。
「やっぱり日本が一番やなぁ。食べ物もおいしいし。」
けれど、それはきっと外国人だって同じだ。みんな、自分の生まれ育った国や街が一番なのだ。ということは、外国人だって日本のことをおかしいと思う点はあるはずだ。
「家に入る時、なぜ靴を脱ぐのだろう?」
こんな風に、頭の中がはてなでいっぱいになる。それは仕方がないことであり、どうにもならない事実である。だからこそ、今、海外との交流を深め、お互いを理解するべきだと考えている。
 文化とは、否定するものではない。それぞれの国、街に文化がある。それが、自分と違うだけの話だ。文化を取り入れるのは間違っていない。個人的に否定するのも、勝手にすれば良い。けれど、そんなことで国の仲を壊さないでほしい。少し文化が違うくらいで差別しないでほしい。それこそ、『おかしい』のではないか?私は、そんな差別のない日本を、世界を望んでいる。
 もう一度よく考えてみて。あなたは、知らぬ間に文化を否定していませんか?

   講評   sumomo

 今でも炊飯器でごはんを炊く以外の料理をいろいろと試してみようという料理の本はたくさんあります。ケーキを作ったり、煮込み料理をしたりと炊飯器というものはとても便利な調理器具なのでしょう。しかしその割にはみんなごはんを炊く以外に、あまり使おうとはしませんね。かくいう私も、やはり炊飯器でシチューを作ったり、ケーキを作ったりすることには抵抗があります。これも日本人ならではの文化なのでしょう。 いろはさんは自分の国以外での経験などを通して、日本を冷静にながめることができているのですね。外からの目で日本を見ることで、あらためてその良さがよくわかるのかもしれませんね。 具体的な例をいくつかあげることでとてもわかりやく説明できていますね。自分の考えを改めて振り返る機会になりましたね。

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