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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   レンタル   光龍

 考えてみれば、豊富な製品を所有しそれに囲まれて暮らすというのは、それ自体は目的でなく、それらから発現してくる豊富な機能を享受するのが目的である。これは当たり前のことであり、その所有とは、本来の機能享受の目的達成を可能にする一つの手段に過ぎない。となると、技術による豊かな社会の実現という視点においては、このような製品所有は必然的なものではない。むしろ機能の売買がより本質的である。僕は、物の所有にとらわれずレンタルの考え方で生きていきたい。
 そのためにはまず、物を持つことだけに価値をおかないことだ。僕はよく、CDのレンタルを利用するのだが、最近ではiPodやウォークマンに曲を入れることが多くなってきている。なので、CDは一時的にレンタルし、パソコンに曲を入れて、返却する。そうすれば、物が家の中にたまったり、CDをレンタルするよりずっと高いお金を払って買ったりしないで聞くことができる。だがその前に、みんなが持っているから、などのあいまいな理由で、物を買うのをやめたらどうだろうか。
 そして、レンタルのしやすい社会の仕組みを整備していくことだ。沖縄に旅行した時のことだ。レンタカーを予約していたのだが、空港からバスでお店まで連れて行ってくれた。当然、空港からは、ある程度の距離がかかる。それをバスで補うとは、とてもレンタルしやすくなっているな、と思った。もし、人のほとんどいない山の中にCDやDVDのレンタルショップなんかつくっても、誰も利用しないだろう。反対に、人通りの多い駅の近くそれを作ったらどうだろう。会社帰りのお父さんや、学校帰りの学生など大勢の人が利用するだろう。ようは、使いやすいかどうかなのだ。
 確かに、レンタルしたいときに、他の人にレンタルされていて借りられないときもある。しかし、「良い友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない。」という名言があるように、物を量産していっている今、自然の破壊を防ぐためには、自分が少しでも自然に良いことをしなければならない。そのためには、大勢の人が繰り返し使う、レンタルが大切なのだ。僕は、物の所有にとらわれずレンタルの考え方で生きていきたい。

   講評   tama

 論点がしぼられており、とても理解しやすく読みやすい意見文です。要約が非常にうまくまとまっており、「生き方の主題」への流れが自然です。
今回は、機能そのものが必要である場合、物の所有にとらわれず、レンタルの考え方を優先するほうが、自然環境保護のためにもよいという意見を述べてくれました。CDなどは、iPodなどに一度入れてしまうと、本体はあまり必要なくなりますから、余計な物を持たなくてよくなりますね。また安く、たくさんの人が利用できるシステムがあれば、無駄な生産、廃棄を繰り返さなくてもよくなります。マイカーを所有しなくても、レンタカーや公共交通機関を利用すれば、事足りるのですから、「使いやすい」システム作りを考えるべきだということですね。ここはとてもよく考えられていると思います。
 名言を引用し、「自然の破壊を防ぐためには、自分が少しでも自然によいことをしなければならない」というまとめにたどりつくことができました。大変よい出来です。この調子ですよ!

※ なので → だから、ゆえに、よって


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