対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2426 今日3081 合計55417
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   漢字   ゆっきー

多くの日本人にとって、欧米文化や風俗習慣は、依然として自分たちの生き方の目標や憧れの対象であるようだ。普通には外来語と呼ばれて、何かと議論の対象になる対応の言葉は、実は英語を旗頭とするヨーロッパ諸国語に日本語が干渉されて起こった言語変化に他ならない。たとえば食堂などで給仕が「水」と言えばよいのに「ウォーター」を使い、「いちご」と言う美しい日本語があるのに、わざわざ「ストロベリー」と呼んだりすることがその一例である。このような外来語の問題であると同時に、それはまた文化文明の問題でもある。明治と言う時代は、突如として東西の文明が衝突して交じり合う一大社会変動の渦巻きに、人々が翻弄された時代なのである。奔流のように襲い掛かる革命の荒波を、欧米の言語とはすべて異なる日本語を使ってどう乗り切るのかは、新時代における各界の指導者たちの課せられた課題であった。誰もが知っている、それだけに目立つ対応は「バター」や「チーズ」と言う言葉のように、外国語そのものを外来語として使う方法であった。しかし、これに比べるとはるかに目立たず外国語そのものを外来語のような賛否の議論の対象になることもほとんど無かった対応のひとつは、すでに日本語の骨肉と化していた漢字をいろいろ組み合わせると言う方法である。たとえば、英語のautomobile carに対応するため、新たに作られた「自動車」のようなものである。このように日本人の言語生活を、言語干渉と言う新しい観点から見直してみると、そこには十九世紀の後半から二十世紀前半にかけて、強大な西欧文明の圧倒的な影響を受けた新生日本が、文化と言語の両面で翻弄されて苦戦した姿がはっきりと浮かんでくる。わたしがここで言う雑種文化とは、二つの異なった文化が融合して、第三の新しい文化が生まれる場合をさす。具体的に言うと、ほとんどの中南米諸国の文化がこれにあたる。欧米先進国の言語におけるギリシャ・ラテン系の造語要素に匹敵するものを持たないと固有語だけで社会の現代西洋化を始めなければならない多くの国では、教育、学術研究、そして社会の運営までが、いかに大変なものであるかをよく知っているわたしたちにとって、日本人の多くがいまだに日本語にとっての漢字のありがたさを十分理解していないことを残念と言うほか無い。わたしは漢字があった方がいいと思う。
 一つ目に理由は、漢字は日本の長い歴史で受け継がれてきたものだからだ。漢字は中国から伝わってきた。中国では、今は略字体を使っているので、今日本で使っている難しい漢字は中国では使われていない場合もある。いまさら日本語を禁止されて、英語をしゃべろと言われても困る。確かに日本語は覚えることが難しいと言われている。だからと言って日本語を禁止してしまうと、日本の文化が廃れてしまう。そんなことになるのは、わたしはいやだ。代々受け継がれてきたのだから、これからも漢字や日本語を受け継いでいきたいと思う。
二つ目の理由は、ひらがなばかりだと読みにくいからである。本を読むときに時々、斜め読みをするが、わたしは漢字を見て、その漢字が意味することをざざっと読むことがあるので、斜め読みができなくなってしまう。それに、本のページ数が増え、ページの単価が高くなってしまう。本を自分で買うことのあるわたしはお小遣いで買うことがあるのでそんなことはやめてほしい。
確かに漢字を覚えたり書いたりするのは、ひらがなやカタカナを書くことよりも難しい。けれど、漢字は、日本のいい文化だと思うのでなくさないでほしいと思う。

   講評   inoko

 ゆっぴさん、こんにちは。
カタカナ語が増えている昨今、日本語が乱れているとも言われています。しかし、言葉というのは生きていて、時代と共に変化するといわれていますね。日本語についてよく考えてみると、最近では年代により使っている日本語がまるで異なっていたりするので、もともと難しい日本語がさらに複雑になっているように感じます。そのせいで、最近の若者は、何でも省略した言葉で話すのでしょうか? 省略語は、大人にとっては、とても難しいのですが……。
☆ 一つ目の理由の中の「確かに…」以降は、反対意見のところに付け加えたほうがいいかもしれません。今回は、パターンに沿って意見展開できましたね。ただ、要約が長いですね。具体的な例などが挙げられているところは省いてみましょう。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)