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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ペットの話   かよま

 私はセキセイインコを飼っている。電話のときは全部で7羽といっていたが、数えてみるとやはり全部で7羽だった。7羽の鳥たちは、1番歳をとっている1羽ですら2歳とちょっとである。すごく若い。その7羽がどれくらい懐いているかというと、とても懐いているのが1羽、よく懐いているのが1羽、だいたい懐いているのが2羽、ぜんぜん懐いていないのが3羽、である。ぜんぜん懐いていない3羽以外は籠から出してやると肩に乗ってきたりする。懐いているセキセイインコはとてもかわいらしい。
 さて、私は鳥を出すときには必ず窓を確認している。1度鳥が逃げたことがあるからだ。1年ほど前、私はとても懐いている1羽を肩に乗せ、本を読んでいた。すると鳥はバサバサと部屋を1周し、開いている窓から飛び去っていってしまった。慌てた私は母に報告し、2人で1時間ほど逃げていってしまった鳥を捜しまわった。捜している間私は、見つからなかったらどうしようと思い、悲しかった。しかし、思いがけないところで鳥は見つかった。なんと隣の家の手すりにとまっていたそうだ。実に私は運がいいとおもった。
 母が子供のころに飼ったペットは2つある。どちらも鳥で、セキセイインコとチャボだ。私は昔、母からチャボのほうの話は聞いたことがあった。お祭りで見たチャボのひながかわいいと思って買い、かわいいと思って世話をし、かわいいと思って一緒に寝てしまい、朝起きたら潰れていたらしい。かわいそうな鳥である。セキセイインコのほうは3〜4年生きたらしい。タロちゃんという名前をつけていて、「タロちゃん」と喋れたそうである。そういえば私の家にいる鳥はピロピロ鳴くだけで、喋れる奴は1羽もいない。インコを喋らせるには1人ぼっちにしておかなければいけないのだが、それだけのスペースも籠もないのである。
 ペットを飼うということは単純に損得だけを考えれば確実に損のほうが多いであろう。もしかしたら損しかないかもしれない。ただ、鳥が懐くとうれしかったり、鳥の仕草で癒されたりといった損得を超えたところでは逆に得るものは多いのである。

   講評   hira

 まず、素早い提出で驚きました。頑張りましたね。
 今回の課題は「四段落構成でそれぞれの段落ごとに書くべきことを一、二行でいいから書く」ということです。もちろん、その課題はクリアできている上に、一つ一つの段落の内容がよく考えて丁寧に書けていることが素晴らしいと感じました。ついつい話に引き込まれてしまいましたし、一文一文、まるで詩を読むような印象を受けるのは、その丁寧さによるものでしょう。次回(8/519:30)は7月2週の長文「こうしてケーキミックスは」読めそうであれば3回程度声に出して読んでみてください。
■第一段落 ● 説明
 やはり、数えてみても7羽でしたか(笑)。数が特に気にならないくらいかよまさんの家ではセキセイインコがいることが普通なのだなと感じました。懐く懐かないの比率がちょうど半分というのがなかなか面白い。人間も含めて動物ってそういうものなのかもね。
■第二段落 ● 体験実例
 「私はとても懐いている1羽を肩に乗せ、本を読んでいた。」「バサバサと一周し」と1年前の出来事をよく思いだして書けました。探していた一時間さぞかし長く感じたことでしょう。「隣の家の手すりに」と読んだところで、読んでいるこちらもホッとするような、物語のような書き方ができています。嬉しかった気持ちが「運がいい」という一言で感じられました。
■第三段落 ● 聞いた話
 お母さんからいい話が聞いて書けましたね。子どもの頃のことは全て覚えているわけではありません。お母さんにとって忘れられないエピソードだったのでしょうね。話すことができた「タロちゃん」とかよまさんの今を比較して書いたところ、「かわいそう」というところに自分らしさが出ている。
■第四段落 ● 思ったこと
 ペットを飼うことの意味を大きく捉えてまとめることができました。人間の子育てにも通じるかな(笑)。デメリットを述べた上で、自分の言いたいことを書いたところが説得力がある。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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