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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   赤ちゃんことば   かせり

日本では、「赤ちゃんことば」というものが多く使われている。「マンマ、ブーブー」などと親が赤ちゃんに対して使う言葉は沢山ある。しかし、フランス語文化圏では赤ちゃんことばはほとんどない。この違いは子供の性格形成に大きな役割を果たしている。
日本人のように、子供に合わして子育てしていくのは良い。私のいとこは、今二歳だ。去年のクリスマスに遊びに行ったとき、彼女はまだきちんと話せなかった。私の家族はおしゃべりなためか、皆二歳ぐらいからとてもよく話していたので、「もう話せるのかな?」と思い、「あんよ」などといったときには、「歩く、だよ」などと教えてみた。しかし、彼女はどう頑張ってもまだきちんと話せなかった。私はすこし驚いたが、彼女と赤ちゃん言葉で話すと、すこし安心したようになり、その後からはとてもなついてきた。
しかし、フランスのように、子供を「小さな大人」として接していくのもよい。「小さな大人」として思われることで、自分の意見をはっきり持つようになるからだ。私の友達で、三つ年下の子がいる。彼女は一人っ子で、おまけに親が二人共齢をとってからできた子なので、いつも大人の人達に囲まれて育っていた。彼女は家で、アメリカ人のためか、「小さな大人」として育てられた。そのため、いつも自分の意見を持っており、他の友達よりも独立している。
確かに、子供の目線に合わせた子育ても、「小さな大人」として扱う子育てにもそれぞれよい点がある。しかし、一番大切なのは、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値をもっている」という名言のように、一人ひとりの価値を大切にすることだ。そして、愛情を持って育てることが一番の育て方ではないだろうか。

   講評   tama

 子どもの成長に合わせて言葉を使い分ける子供中心の子育てと、小さいうちから一人前として扱う対等な子育てについて、両方のよさを感じさせる体験実例が書けました。子ども中心の日本的な子育ては、子どもに安心感を与えますから、子供自身は甘えながらゆっくりと成長することができます。2歳の子どもにとって、あんよは「あんよ」であり、言葉が難しくなると緊張して、かえって喋れなくなったのかもしれません。
 一方、大人と対等に扱われることで、子供は成長しようと努力するものです。大人の中にいれば、自分も一人の大人であると自覚し、自分の意見をしっかりと持つようになるのですね。このように、自立を促す子育てにも、よいところがあります。

【総合化の主題】 大切なのは、子供一人一人の価値を大切にし、存在を認めてやること、そして何より、精一杯の愛情を持って育てることですね。これだけの意見が書けるかせりさんですから、将来きっと立派に子育てをされることと思います。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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