対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   プレゼントの意味   たけたけ

 「有り難う!」
 僕が今までもらったプレゼントの中で、一番心に残っているプレゼントは、六年生の一学期に買ってもらった『うちの3姉妹』、という本だ。
 その本は、クラスの友達が見でいて、お勧めされて読んでみたら、とても面白かったので、すぐに買いたくなった。だが、裏の値段を見て、目玉が飛び出しそうになった。『きゅっ・・・九百五十円消費税つきぃーーーーーー!?』目を何度もこすってからまた見てみると、当たり前のことなのだが、値段は変わらなかった。
「えっ・・・えっと、九百五十かける一点零五はぁ・・・」
ノートの端っこに計算をし、しばらくして答えが出た
「…九百九十七点五だから四捨五入して九百九十八円!」
僕は思わす机を叩いて興奮しながら喋った。
「正解!よく出来ました!」
と友達が、少しおどけながら言った。
「ええーこれめっちゃ高くない?」
と僕が友達に聞いたら、
「ええーそう?安いと思うけど。」
と僕の顔に、青すじがかかりそうな一言を言った。帰り道、母にこのことを話そうかずっと考えていた。その夜、
「お母さん。」
「えっ何?。」
覚悟を決めて話すことにした。
「うちの3姉妹って本知ってる?」
「知らないけど?」
母の顔が、だんだん怪訝そうな顔になってきた。
「えっと・・・買って貰いたいんだけど。」
母の目が、きらっと光った
「何円?」
さすがに母、痛いところをついてくる。
「えっと・・・千円位だと思う・・・。」
母の目が、ぎらっと光った
そのあと、僕は蛇に見込まれた蛙のように、じっと立ちすくんでいた。するとは母は、
「足とか肩とかもんでくれやら考えてあげてもいいけど。」
と、母は言い、夜、僕は足を15分、肩を30分もんで、やっと買ってもらった。そのときの喜びはもう、盆と正月が一緒に来たようだった。
 そういうきつい母にも、プレゼントをもらって嬉しかった事があるらしい。
「子供の頃、サンタさんが持ってきてくれたチョコの積み合わせが、当時はチョコなんて、滅多に食べた事がなかったから、とても沢山合ったチョコを見て、言葉が無くなるほどうれしかったよ」
と、母は幸せそうな顔をして、話してくれた。
 僕は、プレゼントは、あげる方も、もらう方も、何かと苦労をしてこそ大事なものになっていく事が分かった。プレゼントとは、人間にとって、人の苦労と思いが詰まったものだと思う。それでこそ、本当のプレゼントなのだから。

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。夏休みにも、またまた本がふえるかな?
 たくさん読もう!




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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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