対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自己中心的 ゆっきー
宗介はコーチの浅野に退部を申し出た。夏の練習に参加すれば受験勉強ができなくなる。
「退部します。お世話になりました」
「冗談はよせ」
夏休みの前日になって残った三年生のレギュラーは吉川一人になってしまった。
「都大会のベストイレブンになれたら、私立高校にサッカー部に特待生で入れるかと思ってな。」
「悪いな」
「いや、いいんだ。ただ、俺の愚痴も聞いてもらいたくてさ。気にすんな。お前、いいウングだったよ。」
私は、自分の利益よりみんなの利益を優先させると思う。
これは私が五年生の時、クッキング倶楽部にいたときの話だ。クッキング倶楽部の中で小さな四人グループに分かれて活動をする。私のグループは、六年生一人と(A先輩)、私と、私の友達と、四年生一人のグループだった。A先輩は、自分がやりたいことはやるのに、自分がやりたくないことだと「後やっといて」と言って下級生に任せて、ほかのグループの六年生とサボっていた。そんなことすれば困ると分かっていたのに、A先輩はみんなに仕事を押し付けてサボっていた。まずみんなのことを優先させてほしいと思った。
前に私が行っていた学校の合唱部であった話だ。合唱部の部長を決めるときの話だった。歌がうまくて練習もサボらずに毎日出ていた人がいた。その人を仮にZさんとしておこう。Zさんは当然自分が部長になれるだろうと思っていたそうだ。しかし、Xさんが部長になってしまいその人が怒って同じ学年の人を道連れずれにして合唱部もやめてしまった。人間は、求めている限り迷うものだ。そして六年生の中で合唱部に残ったのは、Xさんだけだった。私はみんなを道連れにしてやめていって、Xさんを困らせようとしているZさんが許せないと思う。自分はよくても、Xさんや、ほかの学年の人が困るからだ。この話は、当時四年生だった合唱部員のYさんから聞いた話だ。Yさんはその年かなり苦労したと言っていた。
確かに、みんなのことを優先させたほうがいいかもしれないが、どうしてもというときは、自分のことを優先させてもいいと思った。
講評 inoko
ゆっきーさん、こんにちは。
自分の信念を貫き通すことは、とても難しいことです。この長文の話のようなシリアスな場面でなくても、日常生活の中でもそう感じることはありますね。たとえば、友だちと何かをするとき、自分だけ意見が違うのだとわかったとき、みんなに合わせるか合わせないか迷ったこことは、きっと誰にでもあると思います。そこで異論を唱えたら、なんとなく気まずくなってしまうのではないかと思うと、自分の意見を押し通すことはなかなかできませんね。でも、たとえ気まずくなったとしても、自分の意見を主張すべきときもあります。それができるかできないか。これは、それまで培ってきた信頼関係も必要になってくるかな。
☆ 項目に沿った書き方になっていないのが残念。せっかく実例がきちんと挙げられているので、二つの理由をきちんと書き、項目に沿ってまとめてみましょう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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