対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日4215 今日1197 合計60972
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自分の意思   cherry

 吉川のパスは蹴った者の意思がのり移ってでもいるかのように、全力疾走中の宗介の右足に吸い付いてきた。宗介はただそのボールをエンドラインぎりぎりまで持ち込んでセンターリングを上げればよかった。反対方向から走り込んできたフォワードの連中がヘディングなりダイレクトなりでシュートを決めてくるのだった。冬に例年にない走り込みをして、今年こそは優勝を、と団結を強めていたのだが、3年の夏休みを前にした暑い午後、宗介は浅野に退部を申し出た。吉川という天才的な選手を得て、都大会優勝は今年を逃しては当分無理だ、と読んだ浅野の決意の表れた計画表であった。宗介の学業成績は、もう少し頑張れば進学校といわれる都立高校に手が届く程度のものだった。退部すると、宗介が言うと、浅野の返事は「冗談はよせ、ああやって懸命に練習している仲間を裏切るのか」しかし宗介はためらうこともなく言い切った。宗介が辞めたと聞いた同級生は、成績のよい者も次々に退部を申し出るようになってしまった。私は、自分の信念をつらぬくことはよいことだと思う。
 第一の理由は、自分の信念をつらぬけば、それは後になって後悔しないからである。また、自分が成長することにもつながる。友達に合わせようとすると、それが失敗したら悔いが残るのだ。一緒に学校から帰っていた友達が、電車の中でお菓子を食べようとするとしよう。友達は「いる??まだあるんだ」という。そこでもし「やったー、ありがとう」と言って、電車に乗ってたある人が学校に通報され、校長室に呼び出し…とかなれば、それはそこで悔いが残る。しかし、「やめようよ」と止めて、何もなかったら、それは一生後悔というものにはならないのである。
 第ニの理由は、一人一人の個性が生まれなくなってしまうからだ。みんながみんな、他人に合わせようとすると、いつのまにか流行りについて行こうとしてしまったりしてしまうからである。今、学校で髑髏の服や、チャラチャラした服を着る子が増えてきている。私の友達にファミリアなどのシンプルな服を着ていた子がいる。その子は、ある友達とくっついたために、髑髏やチャラチャラした服を着るようになった。流行についていこうとしているのである。その子の個性が消えてしまった。まあ、私は髑髏やチャラチャラした服にはあまり興味がないので、毎日シンプルな服を着るのだが。
 確かに、他人に合わせないといけないという場合もある。しかし、「自分がおりに生きなければならない。そうでないと、ついには生きたとおりに考えようになってしまう」という名言があるように、自分の意思を曲げずに、もっと自分の信念をつらぬくことが大切である。

   講評   kira

 cherryちゃん、こんにちは。つぎは9月5日です。「進級テスト」になっていますので800文字めざして頑張ろう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)