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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分に自信   うさちゃん

 人間は理由のない不安や恐怖から臆病になっている。しかし、それはまさにアランの言う「対象のない恐怖」であって、そんなことにくよくよするのは、全く意味のないことである。生まれついさまざまの魅力を具えている人は、与えるものを多くもつ人である。自分は何を無償で人に与えることができるかを考えるとき、よき友達は、おのずから作られるにちがいない。
 自分に自信を持つことは大切だ。
 その理由は第一に、劣等感を持っていると他人を不快にするからだ。私は、こんなことで不快になったことがある。英語の時間に単語ゲームをすることになった。私は、前の席の子とペアになることになった。しかし、ゲームが始まると、その子は、「いいよ、もうどうせ負けるし。」と、ペンを置いて先頭放棄し始めたのだ。皆必死になってやっているのに・・・。なんか、私一人でゲームしているようでとてもつまらなかった。結局、結果は十対0で、私の圧勝(?)となった。しかし、私は全然嬉しくなかった。まわり人が喜んだり、悔しがったりしているのを、うらやましく思った。
 また、第二の理由としては、自分が自信を持つことによって自信の中から他人に与える温かさが生まれるからだ。例えば、友達に問題を質問されたとする。その問題に自信がある人は、自分も、相手も満足できる応答ができるだろう。しかし、自信がない人は、もごもごと口ごもり相手も、自分も分かった様な、分からなかった様なあやふやな気持ちになってしまうだろう。
 確かに、自分ばかりを尊重して、自慢するような人は、相手を不快な気持ちにさせる。しかし、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない」という名言もあるように、私たちは、自分に自信を持ち、信念を持った生きかたをすることで、良い人間関係を築いていけるはずだ。

   講評   tama

 自慢ばかりしていると、相手を不快な気持ちにさせますが、必要以上に自分を卑下することも同じですね。「自分に自信を持つことは大切だ」という意見は、とてもいいと思います。(今回は「私は・・・思う」の形にしたほうが、前後がうまくつながりそうです。)

【体験実例】 せっかくの楽しいゲームの時間も「どうせ…」の一言で、すっかり台無しになってしまいましたね。圧勝しても、うさちゃんが嬉しくないのは当然です。きっと周りのみんなも興ざめしたことでしょう。「劣等感が他人をを不快にする」ことのよい例です。
 自分の中に何か一つでも自信を持てるものがあれば、人に優しくできる余裕が生まれるのです。ここにご両親から聞いたお話や読書体験などから、具体的な実例が書けると、さらにいいですね。

 反対意見、名言の使い方はとてもうまくいきました。全体的によくまとまった文章です。

※ 生まれつい → 生まれつき
※ 先頭放棄 → 戦闘放棄


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