対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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想い出のプレゼント かろの
私がこれまでもらった中で一番うれしかったプレゼントは、とても仲の良かった友達にもらった手紙とオルゴールだ。それらは今でも机の引き出しの中に大切に保管してある。オルゴールはクマの形をしていて、小物入れにもなるので今はアクセサリー入れとしてつかっている。
実はプレゼントを渡されたとき、うれしい気持ちより寂しい気持ちの方が大きかった。それは私が引越しで離れなければならないということでプレゼントしてくれた物で、もう会えなくなってしまうことを表していたからだ。しかし引っ越しするという現実は変えられないことなので、オルゴールと手紙は一生大切に持っておこうとそのとき誓ったのである。もちろんうれしさもあった。その頃私はクマが好きで、クマのグッズをたくさん持っていた。きっと彼女はそれを知っていて、いろんなオルゴールがある中からクマのオルゴールを選んでくれたのだ。その気持ちを思うと心が温かくなる。今ではあまり鳴らすことがなくなったオルゴールだが、引っ越してしばらくは友達のことを思い出しながら、よく鳴らしていたものだ。そのためか、たまに鳴らしてみると、その友達と遊んだ楽しい時間に戻れる気がする。
他の人はそういう経験があるのだろうか? 父にとって一番うれしかったプレゼントを聞いてみたところ、手編みのセーターだと言う。それは昔彼女にもらったものだそうだ。そしてその彼女というのは、なんと私の母で、難しいのに一生懸命編んでくれる、その気持ちがうれしかったらしい。そしてそのセーターをもらったとき、山下達郎の「潮騒」という歌が流れていて、今でもその歌をきくと、プレゼントをもらったときのうれしい気持ちを思い出すそうだ。
音楽というものはただ聴いて楽しむだけのものではなく、その曲にまつわる場面を思い出すきっかけにもなるのだ。みんなにとってプレゼントというものは、あげる人の相手を想う気持ちが大切なのだと私は思った。
講評 kira
かろのさん、こんにちは。プレゼントは「相手を想う気持ち」と気づく内容になりましたね。体験談が豊かで伝える力のある作品です。
クマの形のオルゴールを今でも大切に使っているんだね。机の上においてあるのでしょうか。作文のいちばん最初を「私が・私は」で始まる文ではなく、セリフや音や情景にしてみるといいね。
(例)
クマの形のかわいい小箱。開けるときれいな音でいつもの○○の曲を奏でて、私を懐かしい気持ちにさせてくれる。・・・
寂しい気持ちで受け取ったそのプレゼントが、かけがえのない宝物になっていったのは、友達との思い出があったからですね。友達はともに過ごした時間をそのままプレゼントしてくれたようですね。
お父さんから聞いたお話も素適です。手編みのセーターを編み上げるまでの時間、ずっとその人を思っていた気持ちを贈られたのですね。思い出に音楽があるところも、かろのちゃんと同じですね。
自分の気持ちを相手に伝えることができるプレゼントを、こんどは自分ができるようにやさしい気持ちを育てていきたいですね。
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