対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ひみつの味   た-ぼー

 タタン♪タタン♪タタッタ、タ、タッタ、タッタ、タッタタ〜タ・タ・タ・タ・タ・タン♪
 ぼくは、どろぼうになった気分で忍び足で冷蔵庫に近づきます。誰もいないことを確認して冷蔵庫のとびらをゆっくり開けます。そこで、ときどき物がたおれたりして
「ギクッ、やっべぇー。ばれてないかな。」
と辺りを見回します。ぼくのターゲットは、プラスチックの箱の中にある小梅です。この小梅は、カリカリ梅が小さくなった版でとても歯ごたえがいいです。カリッと小梅を食べるとすっぱさが口中に広がって、奥歯の方からだ液がじゅわーとたくさん出てきてたまりません。それに果肉がなくなってもずっと、味が出てきて最高です。ぼくは、小梅のとりこになってしまったのです。だからいつもつまみ食いをしていました。しかも、誰にもバレずに。くぅー。われながらシビレルねぇ。
 ちなみに、種をすてるときは、くしゃみの真似と同時にすてます。だけど何回もやると、
「なぜそんなにくしゃみしてるの?」
と怪しまれるので、一、二回でやめました。だから今は、紙くずにくるんですてるのですが、ときどきお母さんの目の前でやっても全然気づいていません。まるでナマケモノのようにどん感です。
 この間の話ですが、ぼくが和室で遊んでいたとき、となりの部屋から小さい音が聞こえてきました。
 「パリパリパリ・・・・」
だんだん大きくなって
 「バリバリバリ・・・・」
 そぉーっととびらを少し開けてのぞくと・・・・そこでは、お兄ちゃんがポテトチップスを食べていました。ぼくは、いてもたってもいられずバタンとびらを開けて
 「お兄ちゃーん。ぼくにもちょうだーい。」
 「ゲッ・・・分かったよ。あげるけど手を使わずに食え。」
と言われて、手を使わずに食べて
 「もっとちょうだーい。」
と言ったら
 「ダメ!!」
とことわられました。お兄ちゃんは、本当はちょっとのつまみ食いのつもりだったけどいつのまにかなくなってしまいました。
 ほかにもあります。それは、お母さんがおなべを作っていたとき、お母さんが具をおいしそうに食べていたのです。ぼくはとっさに
 「あ、いいな。お母さん。ぼくにもちょうだーい。」
とほしがったら
 「だめ。味見しているから。後でたっぷり食べられるでしょ。」
 ぼくは、
 (ケチだなぁ。ちょっとぐらいいいじゃん。つまみ食いママゴン。)
と心の中でグチを言いました。
 「さぁ。いっぱい食べなさい。」
と言われるとあまり、おいしいとは思いませんが、自分でつまみぐいした物はとてもおいしく感じられます。ぼくは、何でだろうと思いましたが、こっそり食べるからうまいのだと思います。それは、ひみつの味がするからです。
 

   講評   tama

 何度読んでも楽しい作文ですね。先生も小梅が食べたくなりました(笑)。
 表現を工夫して、さらにまとまりのよい文章に仕上がりました。

※ 29日はお休み、9.1週(9月5日)は進級テストです。


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