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　　　うかうかしてられないせみのうか　　　けん太

「せみつかまえた？」
と僕が弟にしつもんしました。
「うん。つかまえたよ。」
と弟がこたえてくれます。そのせみはうかしていないせみのよう虫です。どうしてせみをつかまえるかというと、もって帰って、てんぷらにする、のではなくて家で観察するためです。
　家に入ったら、せみをあみどかあみどみたいなカーテンにつかまらせます。そして手あらいとうがいをしてやることをぜんぶ終わらせてからふとんをしきます。よこになって、立ち上がってせみのよう虫を見て、とくりかえしています。でもいつのまにか自分でねてしまいます。するとせみは僕がしらない間に、はねをかわかしてせい虫になっています。せみがうかするのを見て、昼にうかしてくれればいいのにと心の中で思いました。
　この前の木曜日は、せみのよう虫を二ひきとってきました。いままではなんかいも失敗していたけれども、今回はこの夏初めてうかするしゅんかんを見られました。うかは、はじめにせみのよう虫のせなかがわれはじめます。それから少しずつ、せなかがわれたすき間からせみが出てきます。出てきたら体を百二十度ぐらいかたむけて体をそらせていきます。しばらくして体をぜんぶぬいたら羽を広げ始めます。広げたばかりの羽は黄緑色をしていて、とてもきれいです。羽はまるで葉みゃくのある葉っぱのうらがわのようです。体ぜんたいに茶色や黒の色やもようがつきます。
　次の日の朝、うかした二ひきを弟と僕で
「いっせーのーせ。」
でベランダから投げてにがしました。からすに食べられないで元気に生きてほしいなあとこころの中で思いました。

　　　講評　　　mae

　今月もがんばっていい清書が書けました(o^o^o)。９月１週目は進級テストです。がんばりましょうね！