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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ユーモアの役割   たけたけ

 イギリスでは、「お互いにユーモアの感覚を磨こう。」という言葉が説得力を持つが、日本は、「人間マジメに一生懸命に働くのが一番だ。」という言葉のほうが説得力をもつ。ユーモアを受信する感性の装置をそなえていなければユーモアを受け取ることは出来ない。それは、頭が良くても、いくら知識があっても、それよりもユーモアのセンスが必要なのだ。
 身近なところでユーモアのセンスが.ある人がいるか考えてみた。面白い人がいても、全然笑わない人もいれば、別に面白くない人のギャグに大うけしている人もいる。これは、よく考えてみると、ユーモアの受取り方が違う、ということだと思った。「 笑いのツボがずれてる。」という言葉を耳にした事があったが、それは、人によって、ユーモアのセンスというものがちがうことなのではないか、と思った。考えてみて思いついたのは,五年生のころ一緒のクラスだった岩下君だ。一番印象に残っているのは、国語の授業で「ニュース番組を作ろう」という課題で岩下がレポーターをやっていた時の事だった。
 「五、四、三、二、一、パン。」
とカチンコの音が教室に響き渡り、教室が水を打ったように静かになった。僕は。デイレクターという役をやっていて、緊張の糸がぎゅうっと体に巻きついているような感覚になっていた。そして、重い空気の中、質問が続いた。美化委員に、辻小をきれいにするための取り組みを話してもらっていたのだが、辻小の廊下のいたるところに置いてあるゴミ箱について話しているとき、岩下君は唐突に、
 「 緑ですか。さわやかな色ですね。」
と切り出してきた。その言い方が、真面目な顔をして言っているのがおもしろくて、皆
 「ブハーハッハッハッ。」
とふきだしてしまった。その時は、カットになってしまったけれど、その岩下君の言葉のおかげ?でみんな前よりもやわらかくできたのじゃないか、と今になって思っている。
 母に身近な人でユーモアがある人がいるか聞いてみた。
 「麻佑(姉)の友達のお母さんがね、フワッとした服を着ていたから、つい、『二人目ですか。』って聞いちゃったのね。でも。そのお母さんは、『お肉ですー。』ってにこやかに返してくれたから、ユーモアのセンスがあるなあって感心しちゃったよ。」
と母は話してくれた。
 ユーモアがある人の周りには、沢山の人が集まっているように思う。母の話してくれた人も怒って、「お肉です!」と言ってもこちらも気分が悪くなるし、その人と話がしたくなくなる。それで、ユーモアがある人は、いつもにこにこと笑っていることが分かった。ユーモアとは、人間にとって心を落ち着かせ、なごませてくれる宝物のようなものであることが分かった。僕も、もっとユーモアのセンスを磨きたいと思う。

   講評   kira

 たけたけくん、こんにちは。楽しくやることでみんな成長できますね。

 つぎは「進級テスト」になっています。800文字めざして頑張ろう。


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