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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己管理能力   サニー

 私は二十年程前から、人間は自らを飼育し、家畜化—自己家畜化していると述べ続けている。それは、ヒトを生物の一種とみなした場合、個人レベルではなく、人間自身がつくった社会システムに依存して暮らしている点からである。人間として生活しているヒトとしては、食物のとり方は食事だけではない。獲物を獲る動物の場合になぞらえれば、漁業や農業その他、食物生産の全てを個人でやらねばならなくなる。別の言い方をすれば、ヒトは社会システムに参加することによって、社会的に食物を供給されている。また、社会的に飼育されているとも言える。<要約>僕は、ある程度の自己家畜化は必要だと思う。
 その第一の理由は、皆が自由に適当に生活していたら社会が混乱して統制が取れないからだ。しまうからだ。例えば、水道局の人がまるでナマケモノのように、のろのろ適当に仕事して水道管を壊れたままなどにしておくと、各家庭にきれいな水が届かなくなって人々が非常に困る。このようなことはどのような仕事にも当てはまる。僕の学校では、様々な係りや当番があり、一人一人が情報を伝え合ったり仕事をしたりして生活をしている。例えば、僕は号令係だが、いつも授業の始めに、
「起立、気を付け、お願いします。」
と、号令をかけないと授業は始まらない。また、各教科の教科係は、その担当の先生に次回の授業の持ち物、場所を聞いて皆に伝えておかなければ、クラスの皆が混乱したり忘れ物をしてしまうことになる。「与えよ、さらば与えられん」という名言があるように、皆が情報を伝え合い、生活していくことによって、皆が一つにまとまり、より良い生活が送れると思う。
 二つ目の理由は、社会にあわせて規則正しい生活をすることで、よりよい一日を過ごすことができるからだ。例えばサラリーマンのような忙しい人々は朝早く起きて会社に行かなくてはいけない。しかし、それを寝坊すると、上司からの評価が下がり、信用されなくなってしまう。これも、自らを自己家畜化して自分の面倒を見ることが出来たらそのようなことにはならない。
 確かに、ときには、社会のシステムから外れて自由に生活することも良いが、きちんとした計画を立ててから自由になって自己管理することも大切だ。「人はその制服のとおりの人間になる。」という名言があるように、僕たち人間は良い社会システムに管理されて、良い自己判断し、生活することで、良い人間に成っていくと思う。だから、僕はある程度の自己家畜化は必要だと思う。僕はこれからもっと自分を管理して、常に最善の決断が出来るようにしたい。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 大事な進級試験の作文をていねいに書くことができました。大事なポイントを意識して自分らしさをしっかりと出せていますね。

 「要約」をバランスよく上手くまとめられていました。「是非の主題」では「僕は、ある程度の自己家畜化は必要だと思う。
」と挙げ、「理由一」として「皆が自由に適当に生活していたら社会が混乱して統制が取れないからだ。」と挙げてくれました。その後に学校生活での係活動の例もしっかりと書けました。名言を引用した「途中の感想」は、さすがですね。「理由二」では、「社会にあわせて規則正しい生活をすることで、よりよい一日を過ごすことができるからだ。」と挙げられました。その後の「社会実例」として社会の一員として自己家畜化をする大切さを考えてくれましたね。 第四段落の「反対意見への理解」「名文の引用」「是非の主題」としっかりと展開して「僕はこれからもっと自分を管理して、常に最善の決断が出来るようにしたい。」と「これからの結び」もかっこよくまとまりましたね。

 自分らしさが表現できたいい意見文が書けました。サニーくん、進級試験合格おめでとうございます! 次の九月二週の課題「何ごとぞ花見る人の長刀(感)」を読んでの意見文です。しっかりと一日二〜三回音読をしておきましょうね。がんばって下さい!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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