対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3330 今日1515 合計7411
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   日本の文化   まーたん

 このところ日本では園芸が大流行であるが、花木や草花の名所が大変な勢いで外来語に置き換えられている。旧来の日本の花の名は美しく風雅なものがほとんどであるのに、例えば彼岸花の類はリコリス、胡蝶蘭はファレノリプシスといった具合に、年ごとに言い換えの数が増えていく。もともと植物の種類の豊富な日本では、草花の名前に味のあるものが多かった。しかし、植物の種類の少ない英国では固有の植物名が乏しく、新たに名前を付けるときはギリシア語やラテン語にたよらざるをえない。その難しい英語名を日本人が外来語として取り入れた結果、一度や二度聞いたのでは覚える事も出来ない紛らわしく言いにくい名前が、花屋の店頭やテレビ園芸の時間などに、次から次へと現れてくる事になった。私は日本的なよいものを見つめなおす生き方をしたい。(生き方の主題)
 そのための第一の方法は日本の良さをもっと学んでいくようにすることだ。先の文章にもあるように最近、外来語がすごく増えたように思う。私の見の周りだけでも数え切れないほどの沢山の外来語がある。この調子で外来語を素直に受け入れていったら、日本は日本語ではなく外来語で溢れてしまう。やはり、日本人はぎこちないカタカナ言葉を使うよりも日本人らしい日本語を使用した方が美しい。私は今、国語の授業で『戦争の詩』を勉強している。戦争時はカタカナを使う事が多かったため、カタカナで書かれたものと平仮名で書かれたものの二種類の詩があった。そして、カタカナの詩と平仮名の詩から感じ取られるものの違いをクラスの皆で話し合った。その時に「カタカナは気持ち篭っていないが、平仮名は柔らかい感じがする。」「カタカナよりも平仮名の方が生きている感じがする」などの意見が上がってきた。このような意見を聴き、なるほど確かにそうだなと思った。日本語は外来語にはない良さがあるのだ。このため外来語が日本に入ってきた場合、うまく日本語に置き換えていく事を努力する事が必要だと思う。(複数の方法一)(体験実例)
 また第二の方法としては、自国の文化を理解する事を教育の基礎におくことだ。日本は昔から西欧の文明に追いつく事で自国を発展させてきた。井上馨が鹿鳴館を建て、積極的に西欧の文化を真似してきた。ビゴーがそんな日本人の姿を表現した絵は、「猿が鏡で自分の姿を見て一生懸命に西欧の文化を真似している」ものだった。日本人の間抜けな姿を皮肉を交えて表現していた。日本人がいくら外国の文化を真似ようと努力しても実際に傍から見ると、それはただ単に使いこなせていない虚しい姿という現状だ。やはり、日本人は日本人らしい方が魅力があるのだ。そして、外国の文化にばかり目を向けていたので、日本人なのに日本の文化を私達はあまり理解していないように思う。学校での歴史の授業では『国風文化』などを学ぶが現に知識としては私もあまり身についていない。(複数の方法二)
 確かに外国の素晴らしいものはどんどん取り入れていったほうが良い。日本にとってプラスになるものは積極的に取り入れていったほうが良いと思う。良いものを吸収してより良いものにいていくことも必要だ。しかし、『大切なのは健康らしい外見ではなく、健康自身である。』という名言もあるように、外国の良さに憧れるだけではなく日本の良さも大切にするべきだと思う。(反対意見への理解)(名言の引用)(生き方の主題)


   講評   kira

 まーたん、こんにちは。日本がすっかり近代化をとげ、文化的にも経済的にも成熟した今、叫ばれているのは日本的なものを取りもどすことです。長文では、花の名前を例に挙げて外来語の氾濫に警告をしていましたね。
 花の名前に限らず、日本語の中にはカタカナ文字がいっぱいです。ITの普及で拍車がかかっています。年輩の人にはアレルギーがあるようですが、若い人を中心に、それらの語彙は日本語の市民権を得たようです。そのことと、日本的な文化が忘れられてしまうことが同義であってはなりませんね。
 文明開化のころの日本のことをよく勉強していますね。風刺画の例はとてもいいね。真の国際人とは、英語やフランス語に堪能なことをさすのではなく、外国の人々に自国の文化のすばらしさを語れる人だと思います。
 日本の教育は西欧を手本にして優れたものを取り入れることに邁進してきましたが、これからは日本を語り、アピールできる人材を育てる時期がきているのでしょう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)