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　　　かしらの中にきれいな心があってよかったなぁ　　　なの花ナナちゃん

　ほんとうに、盗人のかしらは泣いていたのであります。
子供も仔牛も、じぶんを信用しているのです。
こんなことは、盗人のじぶんには、はじめてのことであります。かしらの眼から涙が流れてとまらないのはそういうわけでした。(三文ぬきがき)
　わたしがこの文を読んで、一番びっくりしたところは、かしらが子供も仔牛もじぶんを信用していると、分かったからかしらの眼から涙が流れてとまらなくなったところです。なぜかというと、ふつうだったら、子供や仔牛が、じぶんを信用している分かっても、涙を流したりしないと思うからです。
　お母さんは、
「美山（わたしの生まれた場所）におよめに行ったとき、美山のおばあちゃんに、ちまきの作り方を教えてもらったの。お母さんはそれまで、ちまきを作ったことがなかったけど、まくのがうまかったらしくて、すごくほめられてうれしくなったのよ。後、おつとめ先でもちまきを作ったよ。」
と、言っていました。(聞いた話)
　わたしには、これとは反対の話があります。
じゅくのテストで、すごく悪い点を取ってしまい、すごく怒られて、ぎゃくにへこんでしまいました。(自分だけがしたこと)
　かしらは子供も仔牛も、じぶんを信用していてくれたと思って、 涙が流れ
ていたので、かしらの中にも、きれいな心があってよかったなぁとおもいました。 (自分だけが思ったこと)

　　　講評　　　mae

　「人に信じられている」といのはうれしいものです。「信じられている」「期待（きたい）されている」と思うと、人間は自然とその気持ちにこたえようとするのだと思います。「信じられている」ということが人間にとっていいことなら、ぎゃくに私たちは人を信じることを大切にしなければならないですね。
■題材（自分だけがしたこと）　じゅくのテストで悪い点をとってしまって、怒られたことで、へこんでしまったなの花ナナちゃん。へこんでしまうと、どうなりますか？　何のテストだったの？　どんなふうにおこられたかしら？　その時の気持ちを思い出してごらん♪　自分だけがしたことはできるだけくわしくね。
　聞いた話では、お母さんの「ほめられたますますやる気になった話」を書きました。くわしく書けていておもしろかったですよ。
■主題（心の中で思ったこと）　本当！　きっと、どんな悪人といわれる人でも、きれいな心があるのでしょうね。