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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   噴水は飲めない水で   かもも

噴水は、飲めない水で
   かもも
 噴水は、飲めない水である。浴びることの出来ない水である。現在先進諸国の各都市では、経済活動から文化活動へいそしむべく、都市とその住民に方向転換を促しつつあり、都市の各所に「何の役にも立たないもの」を出現させることで、住民に文化的衝撃を与えることが静かにりゅうこうしはじめている。噴水に、電気仕掛けの細工をしたり、照明で色をつけたりするのもよくない。見ているものを楽しませようとする工ふうであろうが、あれも、噴水の真に噴水たるものを見えにくくさせる。噴水はただ水を噴き上げていればいいのである。
 私はこの長文に似た話がいくつかある。一つ目は、ペットだ。ペットは特に何かをやってくれるというわけではないが、でも近くにいると心をうるおしてくれる。たとえば、落ち込んでいる時があるとする。そして犬や猫がよってきてくれたら、まるで「くじけないで、がんばれ。」と言ってくれているようだ。だからペットは、役にたっているわけではないが、心をうるおしてくれている。
 二つ目は、動物ではなく物だ。物で例えると、鉛筆・ぺン・メモ帳などだ。これらの物でかわいい物や、ずっと買いたかった物を買うと、ちょっと「ニッコ」と笑いたくなる。このようなちょっとした事でも心がうるおう気がする。まだまだ、心がうるおうものはたくさんある。
 人間にとって特に役に立っていないものは、自分の心をうるおしてくれているのである。このうるおいは心をおだやかにしたり、やさしく変化させてくれる。

   講評   ita

 こんにちは、かももちゃん。「人間の文化は実は無駄なものから生まれ、無駄なものを愛すること」と筆者は伝えたいようです。存在全てに理由を持たせなければならない気がするものですが、無意味なもの、時間、空間は創造に欠かせませんね。
【第一段落】
 少し字数が増えましたが良い要約です。
【第二段落】
 「ペット」に焦点を当てて書くことができました。内容的に十分です。ここで「たとえば」ではなく「以前」というように実際にあったこと(体験実例)が書ければさらに良いね。
【第三段落】
 文房具品など生きていく上では決して必要ではないけれど、「ニッコ」とさせてくれるという点では何よりも心を潤してくれているようです。
【第四段落】
 一般化の主題がよくできました。無駄なものを無駄なものとして受け入れられる心の余裕が大切ですね。
      
    

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