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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   鮒寿司大好き   森チュウ

「これはうまい!」と、信長が言ったかは知らないが、鮒寿司は、滋賀県の特産品で、熟れ寿司の一種だ。ニゴロブナの子持ちのメスを使い、一年塩づけにしたあとご飯と塩をまぜた物に飯(いい)、フナ、飯、フナ、飯、フナ、飯と順番におけに入れ、これもまた一年ほどおくと鮒寿司の出来上がりだ。この鮒寿司は、千年以上前からあったそうだ。
 テレビ番組では、
「においが〜、うへ〜。」
なんて言っているが、おいしい鮒寿司はとてもおいしいのだ。まあ、きらいな人が熟れ寿司にナレるのは大変かな。(ダジャレ表現)
 ぼくが鮒寿司をよく食べるのは、おじいちゃんの家だ。おじいちゃんの出身地は滋賀県で、その友だちがおいしいおいしい鮒寿司を作って、おじいちゃんに分けてくれるのだ。だからぼくはおじいちゃんの家で鮒寿司を食べさせてもらえるのだ。残った分を家で食べることもある。でも、鮒寿司は父さんの大好物だし、めったにないような貴重な物だから、父さんの許可がないと食べられないのだ。ひどい! この例としてこんな話があります。
 ある日の夜、父さんがふな寿司を食べようと言ったので食べることになった。
「いただきまーす。」
「パク。」
いきなり父さんがパクついた。しかも一番卵の多い所を。
「あっ、ずるい。」
「ほな、あげよか。」
と言って、父さんは三番目ぐらいに卵が多いやつをくれた。
「やだ。一番卵が多いの。」
「そんなもん食べてしもたもん。しょうがないやん。」
「しょうがある。」
ぼくが必死で反ろんしているのに、母さんは
「鮒寿司ってまるでチーズみたい。」
なんて言っている。のん気にも程がある。
「一番多いのがダメなら二切れ。」
「もー分かったよ。はい。」
結局、一番多いのがダメなら二切れということになった。
 こんな時、もしぼくが父さんだったら、子どもに卵が一番多いのをあげて、自分は三番目ぐらいのを食べていただろう。
 ふだんは焼き鳥買ってと言えばすぐ買ってくれたりする心やさしい父さんなのに、鮒寿司のことになるとまるで別人みたいになる。
 なんだかよく分かんない父さんだなぁ。

   講評   sango

 前半、説明が加わって分かりやすくなりましたね。楽しい作文です。がんばりました。
 美味しいものを教えてくれてありがとう。早速注文した我が家でも日本酒の肴にして楽しみました。高級品だしお酒に合うし、子どもにはもったいないのでは……というわけで、お父様の気持ちもよくわかりました(笑)

        

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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