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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   必要ではないけれど必要なもの   ハーマイオニー

 私は大の噴水好きだ。だが、噴水好きのわりには、あまり噴水にお目にかかれなかったので、二年前、駅前に噴水が出来たときは、ずっと見ていても飽きないほど嬉しかった。小学校六年の時に、噴水を見下ろすことができる、ビルの中の塾に通い始めたときには、定期的に音楽と共に噴水が踊りだすので、休憩時間には飽きずに眺めていた。
 塾を卒業したら、なかなか噴水を眺める機会が少なくなってしまった。部活が本格的に始まってから、最寄駅に着くのが六時頃になることが増えた。数日前、ちょうど六時に噴水の前に着いたときがあった。六時から私が小学校六年生のときに、バレエの発表会で踊った思い出の曲(くるみ割り人形の花のワルツ)が、噴水周辺のスピーカーから流れ始める。私は、思わず立ち止まった。眺めているうちに足が勝手に踊りだしてしまいそうだった。(笑)私は、大好きな噴水から大好きな曲が流れたことにとても感動して、懐かしく思った。
 だが、考えてみれば、噴水などあってもなくてもいいものだ。現代には、噴水のような「無駄なもの」がたくさんある。しかし、無駄だからと言って全部省いてしまえばいいわけでもない。無駄なものが、ときには文化的衝撃を与えることがある。無駄なものは「無駄なもの」として、そこに存在していればいいのである。それこそが「文化」というものではないだろうか。噴水は、マイナスイオン効果が言われたりして、その機能の面でも注目され出したし、前述の駅前の噴水には、必ずと言っていいほど子どもがむらがり、時には水浴びをしている。役に立ってしまっている。(笑)だが、これは本来の噴水の姿ではない。噴水は、ただひたすら水を吹き上げていればいいのである。
 私は、キャラクター関係も大好きだ。最近はリラックマ、まめゴマ、モノクロブー、にゃんにゃんこなどのサンエックスのキャラクターにハマっている。特に、まめゴマが好きで、学校の鞄やシャーペン、消しゴムなどもまめゴマ一色になりつつある。リラックマは、UFOキャッチャーで奇跡的に全長50センチほどのぬいぐるみを取ることができ、以来、毎晩リラックマを横に置いて寝ている。まるで、ペットのような存在だ。部活で疲れたときなど、これらのキャラクターは、私を癒してくれる大事な物だ。これらは、やはりあってもなくてもいいものだが、あると楽しませてくれるかけがえのないものだ。
 文化とは、実生活に直接必要はないが、よりよく、楽しく生きていくためにはとても重要なものだと思う。無駄だと思うものを全て無くしてしまったら、人生が楽しくなくなってしまう。私は、これからもこの「必要ではないが必要なもの」を大切にしていきたいと思った。

   講評   nara

 9月の課題文はどちらも難しかったね。「必要ではないが必要なもの」をどれだけ受け容れられるか、それが文化度を示す物差しになるのだね。

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