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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   季節感を感じる   いすも

 季節感を感じる時。それは、桜の花が咲き出したり、紅葉が始まったり、母が暖房を付け出したりするときに感じられる。残念ながら、昔より季節感を感じられることは少なくなってしまったが、今でも季節を充分感じることができる。クーラーや海開きの日になると、夏だな、と感じられるし、暖房をつけたりお鍋が夕飯に出てき始めたりすると、冬だな、と実感することができる。私はこういう季節感のある生き方をしたいと思う。
 そのための第一の方法としては、外に出て実際に自分の体で季節を感じることが大事だと思う。家の中にばかりいては、季節感など感じることはできない。森や野原、海辺などを歩き回って季節感を感じることができるのが理想的である。私はカナダに住んでいて、私の家の裏には森があり、遊歩道がついている。そこが私の身近で一番季節を感じられる場所である。私は家の裏のこの遊歩道が大好きでよく散歩をする。この道の奥は森になっていて、夏になるとラズベリーやブラックベリーがなり、秋になると葉っぱが紅葉したりしてとても季節を感じることができるのだ。春には新芽が出た木をたくさん見ることができ、生まれて間もない子リスやアライグマが見られる。そして、秋に赤々と紅葉した葉が落ち出し、霜が木の枝に降りてくると、もう冬なのだな、と実感ができるのだ。こうして季節を通して様々な微笑ましい光景が見られることはとても幸せで、季節感にあり溢れている生活に感謝している。 
 第二の方法は、色々な発見をすることである。小さな花が咲いていたり、小さな芽が出てきたりしていると、通り過ぎないで、実際に立ち止まり「あぁー、春だなぁー」等と実感するのが大切だと思う。私の祖母は私の家の地下に一人で住んでいるが、毎日外に出て、庭の「小さな大発見」をするのが毎日の楽しみである。彼女は、庭に小さな花の芽が出ていたり、つぼみから花が咲いたりすると私と母にすぐ伝えてくれる。このような小さいけれど大きな発見が、私と母を季節感に包ませてくれる。伝記人物のベートーベンも私の祖母のようなことをしていた。彼も毎日外に出て、季節を感じるために散歩に出かけていたのだ。だから彼の音楽には季節を感じさせられる音楽やメロディーが多い。実際にかの有名なバイオリンソナタ「春」や、交響曲第六番「田園」などという季節を感じさせられるタイトルの曲を数曲残している。このような季節を感じさせられる小さな発見は、ベートーベンのように歴史上に残る大曲を残すことができるのである。
 確かに、科学的発達のおかげで、我々は本当に楽になった。夏は暑くて我慢ができなくなるとクーラーを付けると快適だし、冬は寒くて我慢ができなくなると暖房をつけることができる。だが、「寒さにふるえたものほど、太陽の暖かさを感じる」という名言もあるように、季節感を感じて生きた方が、全ての季節に感謝をすることができ、発見と幸福に満ち溢れた人生が送れると思う。

   講評   ogi

 いすもさん、こんにちは。

【第一段落】 書き出しがとても上手です。昔のように人間の暮らしに季節が直接影響することは少なくなりましたが、生活に密着したものから、季節を感じることはできますね。
【第二段落】 四季の移り変わりを感じるためには、自然の中に身を置くことが一番です。とても良い方法を提示できました。わざわざ遠くに行かなくても、身近なところに季節をかんじられるものはたくさんありますね。
【第三段落】 せっかく外に出ても、感受性がなければ何も感じることはできません。「色々な発見ができる」感性があってこそ、季節もより美しく感じられますね。第二の方法も、すばらしいです。そして、いすもさんならではの、ベートーベンの伝記実例が挙げられましたね。
【第四段落】 ぴったりな名言が入りました。最後の生き方の主題のまとめかたも、うまくできましたね。

      

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