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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現象の背後には   光龍

 物事に興味を持ち、それを研究しようとするとき、まず誰しもが着目するのはその形態や振る舞い、すなわち現象論的側面だ。星に名前をつけて星座としてまとめたり、岩石を結晶の形や色で仕分けをしたり、動物を哺乳類や魚類や鳥類ごとに分類したりすることがそれだ。次いで、もう少し詳しくそれぞれの存在する条件でその特徴を記述することを試みる。うまくいけば、その段階において、原理的なことを考えなくともある種の規則性が経験的に見つかる場合もある。科学の歴史上、そのような「経験法則」の例は枚挙にいとまがない。惑星の位置を丹念に追って得られた「ケプラーの法則」などは、その最たるもののひとつと言える。僕も、ものごとの表面的な現象だけにとらわれずに、その背後にある原理や原則を考えるような生き方をしたい。
 そのための方法としては、まず表面だけを見てすぐに判断せずに、いったん立ち止まって考えてみることだ。模擬テストや定期テストで、点数が悪かったとして、ただ気持ちを落とすだけではいけない。模擬テストや定期テストは、自分の間違いを見直して、これ以降のテストに同じ間違いをしないように、役立てるためにあるのだ。ついつい物を買ってしまうこともこれに当てはまる。本当に自分はこれが必要なのだろうか、と吟味すると意外と要らないものだったりする。
 また、テレビなどの媒体が、現象面だけを追うのではなく、その背後まで分析して報道していくことが大切だ。僕は、関西に住んでいるが関東生まれなので、巨人ファンだ。この前の巨人が優勝した時は、とてもうれしかった。なんと、13ゲーム差をひっくり返したのだ。この劇的な逆転劇については、テレビ局は巨人がどのようにして優勝したかについてばかり説明していた。どうして阪神が負けたのかというのは、あまり説明されていない。私的な意見を言うと、巨人は強い選手だけでなく、若手を活躍させたりしたから優勝できたのでないだろうか。それと違って阪神は、若手の活躍の場をあまり与えず、即戦力の選手ばかりで戦っていた。これが、巨人と阪神の明暗を分けたのだろう。ニュートンだって、リンゴが落ちたのを見て、重力の存在に気づいた。現象面だけを追ったら、「あぁ、リンゴが落ちた。」と思うところを、背後まで分析して、「リンゴが落ちるということは、下向きに力が働いているのだ。」と考えた。こんな考え方、僕にはできない。
  確かに、原理や原則を考える前に、ものごとの実際の姿をよく見ることは大切だ。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言がある。この名言のように、外見にこだわらずに中身にこだわることが大切なのだ。やはり、僕はニュートンのような考え方はできないが、現象の背後にあるものについて考えるような生き方をしたい。

   講評   tama

 光龍くんの文章は実例が非常に豊富で、読む人を飽きさせません。これからますます力がついてくると思いますよ。この調子で頑張りましょう。


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