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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   追求すること   かさよ

 中学生になると、理科や数学などでよく「なんとかの法則」などといった、様々な人が発見したり研究したりしたことを学ぶ。私が最近地理の授業で「ハドレーの大循環論」というものを習った。例えば、「中緯度偏西風」と聞いたら、なるほどこういうものがあるのか、と感じるだけの人がほとんどだと思う。そしてそこから、なぜ「中緯度偏西風」は発生するのか、などと発展させて考えることはあまりない。しかしハドレーは、このような経験的事実からその奥深くにある原理を追求したのである。ハドレーに限ったことではない。数学の公式なども原理や原則を追求した結果である。私は、物事の表面的なことにとらわれず、その奥にある原理や本質を自分で考えられるような大人になりたい。
 その方法は二つある。まず第一の方法としては、物事の表面だけを見て思い込まず、一度立ち止まってゆっくりと考えることだ。私はよく買い物に失敗することがある。最近ではパジャマで失敗した。長袖長ズボンのパジャマを買いにお店へ行ったら、イチゴ模様のとても可愛いパジャマがあり、私はそれを試着したり生地をじっくりと触ったりせず、すぐに買ってしまった。その日の夜、期待しながら始めてそれを着てみて私は深く反省した。なんと、布が薄く風通しが異常に良く、しかもサイズがLサイズでぶかぶかだったのだ。結局そのパジャマは今私のたんすの奥深くに閉まってある。他にも、見た目を重視して買った消しゴムを使ってみたら固くて消しにくかったことや、買ってみたら自分の足の形にあっていなくて結果捨ててしまった靴などがたくさんある。大切なことは表面上の問題ではなく、中身をしっかり考えることなのだと、今改めて感じる。
 また、第二の方法としては、物事の原理や本質を考えさせる社会を形成していくことだ。最近の学校では成績を重視していて、一夜漬けで試験の勉強をして、その本質を理解していない生徒が多い。私もそのうちの一人である。それでは本当の実力というものはつかずに終わってしまうと思う。実力をつけるためには、表面的なことではなく内面的なことを大切にする社会にしていくことが必要なのだ。有名なニュートンは万有引力を発見したが、ニュートンは、リンゴが赤く熟れたのだから落ちるのは当たり前だ、という表面的な現象にとらわれず、そこから、『落ちる』ということの背後にある原理を追求したことで成功したのである。
 確かに、原理や原則を追求する前にその表面的なことを観察することは大切だ。しかし、『大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。』という名言があるように、本当に大切なこととは、表面的なことを見た後はさらにそれについて追及することなのだ。私は、常に物事の本質を追及できるようになるためにこれから日々努力をしていきたいと思う。

   講評   kamo

 最後の清書もしっかり仕上げてくれました。
 今まで本当によくがんばったね。全てかさよさんの力になっていると思います。
 これからもかさよさんらしく、がんばっていってください。応援しています。お元気で!

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