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　　　言葉だけで　　　あまぐり

　言葉の生活には、ときどき、言いにくいことばがあらわれて、わたしたちのことばを、にごらせたり、くもらせたり、ゆがませたりする。ことに、まだことばの生活にじゅうぶんなれたいない少年や青年のころには言いにくいのだ。どうしてそんなに言いにくいのであるのか。それは自分の失敗や、欠点や、無力さを、みずからみとめる自己否定のことばだからである。そういう真実になってものを言うとき、その言葉はよく相手に通じるだけでなく、言葉の響きも姿もすっきりしてくるのである。(要約）
　僕は前、学校の家庭科の時間の持ち物を忘れてしまったことがあるその日の持ち物は綿と布、裁縫セットだ。いつも学校に行く前に予定表をを確認して学校に行っているのだがその日は自分の身支度を済ましてからすぐに家を出てしまった。登校の時は何も気付かずに普通に登校していたが僕にとって大きなミスに気付いたのが朝休み、予定係がその日の予定を書いているときだった。僕が何気なく後ろ黒板を見たら３，４時間目、家庭科と書いてあった。僕は一瞬ヒヤッとした。だが僕は自分の目を疑い目をこすってもう一度、後ろ黒板を見た。だがやはり家庭科とかいてある。僕はそのとき心の中で思った、あっ、そういえば前の家庭科の時、先生が「次の授業は綿と布、あと裁縫セットを持ってきてください」といっていたなぁ。あぁ、どうしよう。あぁどうしよう。先生に怒られちゃう。と心の中で繰り返した。それから家庭科の時間がまるで光が進む速さのようにものすごく早く感じられた。♪キーコーンカーンコーン♪家庭科の時間が始まった。その日の持ち物忘れは僕が予定表を見なかったのが悪い。絶対に僕が悪かったから先生を呼んで謝った。自分の失敗だからものすごく言いにくかったが単刀直入に「ごめんなさい」といった。先生も許してくれた。もしそのとき言いにくいからといって言わないでいると自分の心中がもやもやして後がどうなるか分からない。
　言葉は人間の心から真実を言ったものなら相手にもよく伝わるし、その自分自身の潔白にしてくれるものだとわかった。

　　　講評　　　jun

　要約は、言うことなしです。長文の内容を簡潔にわかりやすくまとめることができました。
　似た話は、ぴったりの話が書けましたね。朝休みに忘れ物をしたことに気づいたときのあまぐり君の気持ちが痛いほどに伝わってきました。こういう経験は、たぶん、誰にでもあると思います。自分が悪いことはわかっていても、先生に言いに行くのは勇気がいりますよね。でも、あまぐり君が潔く謝ったので、先生も許してくださったのでしょう。
　真実の言葉なら相手によく伝わるというのはそのとおりですね。そして、言いにくい言葉でもはっきり言えば、心がすっきりするものですよね。