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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「ミミズがある生態系に」を読んで   きずな

 偉大な生物学者であるチャールズ・ダーウィンは、ミミズが人に見えないところで土を排出しているとして、その絶え間ない働きが、有機土壌の形成に大きな貢献をしてきたと述べている。ミミズは、土を豊かにするために決定的に重要な動物である。ダーウィンは『ミミズと土』という書物を著し、多年にわたる研究成果をもとにして、自然の中でミミズが受け持つ役割について詳述し、もしミミズがこの世にいなくなったら植物は滅亡に瀕するだろうと結論している。僕は自然界にある小さなものの役割を見直すことが大切と思う。
 その理由は第一に、人間がまだその役割を知らないだけだということがあるからだ。僕も以前、学校からの帰り道にミミズを見つけて、川におとしてザリガニや魚に食べさせて遊んだことがあった。今考えれば、あのミミズも土を豊かにする役割をはたしていたのだ。ミミズの他にも、人知れず僕たちの生活をささえてくれている生物は、たくさんいることだろう。これからは、それらの生物の役割を発見し、大事にしていくことが大切だと思う。
 第二の理由としては、人間が自分のことだけを考えて行動してきたために、地球環境が破壊されてきたからだ。インターネットで地球温暖化のデータを調べてみると。地球の表面温度は、この100年間で摂氏およそ0.4〜0.8度上昇したということが分かった。これは、人間が暮らしやすくなるように自分のことしか考えずにしたせいである。
 確かに、物事を大きくとらえることが大切だ。しかし、小さなもののはたしていける役割も充分に考慮に入れていく必要がある。『雑草とはまだその美点を発見されていない植物だ』という言葉がある。小さいものの役割を発見することが大事なのではないのだろうか。

   講評   tamon

●「自然界にある小さなものの役割を見直すことが大事」という主題で意見が書けました。反対意見は「物事を大きくとらえることが大切」。形としてはOK。要約はばっちり。

●理由1:ミミズは土にいることで、役割を果たすのに、川に落としてしまったキズナ君。でもまあ、ザリガニや魚に食べさせたのであれば、自然の範囲内でのかわいいいたずらですね。これが高じてどうなると困るかなと考えていくこともできそうですね。

理由2:人間は自分たちの都合のいいように勝手に自然を変えて、どんどん自然のしくみを壊してしまっていますね。その最たるものが温暖化と言えそうです。こちらの問題は大きいですね。

●雑草は、最初から雑草であったわけではないのですよね。植物にしても、生物にしても、害のあるものは、人間の勝手な思い込みに過ぎないのでしょうね。ごきぶりにも、蚊にも役割はあるのかなあ。考えてみるとおもしろいですね。

○もう少し話をふくらませて字数を長くできるといいですね。
○「物事を大きくとらえることが大切だ」→「…とらえることは…」もしくは、「物事は・・・」の方がいいね。


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