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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   縁の下の力持ち   うさちゃん

 ミミズは、毎日、土を食べて生きている。土はミミズの口から入って、外へ出ると、また土になる。しかし、ミミズの口へ、入る前の土と、ミミズが外へ出した土とは、土の性質がまるで違っている。第一に、土と一緒に飲み込まれた新鮮な草の葉や半腐れのわらなどが、ミミズの体内の分泌液によって豊かな土になって出てくる。第二に、出てきた土は細かいから、水や空気が通りやすい。
 私は、自然界にある、小さな物の役割を、見直すことが大切だと思う。
 その理由は第一に、私たちがまだその役割という物を見つけていないということがあるかもしれないからだ。例えば、要約にも書いてあるように、ミミズが良い例だ。私の学校には、水曜日に園芸という時間がある。それは、学校のお庭の花壇をきれいにしたり、植え替えをしたり、する授業だ。私はその授業
の中で、ミミズを幾度か見たことがある。土を掘り返している時に、いきなり出てこられると、びっくりする。そして、スコップで持ち上げ、いそいそとごみ箱へ行くと、先生に捕まえられ、こう言われる。
「ミミズは土へ返しておいてね。」
言われたままに土へ返しておくのだが、今までなぜ土に返しておくのか分からなかったが、これからの私は違う。ミミズがいるから土は元気があるのだ。ということが分かったからである。しかし、やはり可愛がる事は出来ない・・・。(汗)
 第二の理由としては、人間が自分のことだけを考えて過ごしてきたために、地球環境が破壊されてきたからだ。地球温暖化のデータをインターネットで調べてみると、『地球の表面温度は、この百年間で、摂氏およそ0・4〜0・8度以上であった。(出展ウィキペデア)このことから、もっと生き物お力を大切にするべきだと思う。例えば、肥料のことについてだ。人間は、化学肥料というものを使って作物を育てている。しかし、化学肥料だけでは足りない栄養素も作物にとっては、必要かもしれない。ミミズは、そんな細かい栄養まで作ってくれるのだ。
 確かに、ミミズに限らず、見た目が悪く、一見気持ち悪い生き物もあるかもしれない。しかし、『雑草はまだその美点を発見されていない植物だ』という名言もあるように、小さい物でもその役割を見つけて、どんな生き物にも大切な役割があるということを私たちは理解するべきだと思う。

   講評   tama

 ミミズのように、見た目の悪さや、その役割の認識不足のため、あまり大切にされていない生き物がたくさんいると思います。自然界は、すべての生き物で支えられているのですから、無駄な命は一つもありません。人間の都合で、勝手に排除するべきものではないということがわかりますね。

 うさちゃんも、ミミズの役割を知らなかったときは、「ゴミ箱行き」にしようとしていたそうですが、たとえ可愛がることはできなくても(笑)、大切な生き物であることがわかれば、やはり見る目も扱い方も違ってくるでしょう。
 第二の理由と、データ実例もよくできています。人間の身勝手な行為が、結局は自分たちを一番苦しめる結果になっているのですね。どんなに科学技術が進歩しても、自然の力にはかなわないということです。やはり自然は偉大ですね。

 反対意見、名言を使ってのまとめもよくできています。意見にふさわしい名言を使うことができました。ミミズのような小さな生き物は、まさに「縁の下の力持ち」ですね。題名もよかったです。


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