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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然と私   こゆき

 背後に山を背負い前には平野をのぞむ、扇状地は、水はけのよい土に恵まれ、穏やかな小川がえ流れ出してくる。こうした人間の身近にあって生活のさまざまな面で利用されるような森林を、日本人は里山と呼んできた。この国では長い間、農耕地からの刈り取りと里山からの摘み取りによって人々の生活が成り立ってきたのである。また、こうした里山への働きかけの底流には、自然への畏敬があった。地上のあらゆるものに神々が宿るとみる心から、山や川までが素朴な信仰の対象になっていたのであった。鎮守の森は、村人の信仰の場であると同時に、里山の中に巧みに織り込まれた、今でいえば保存林にあたる聖域でもあった。集落一帯の環境保全の急所ともいえる場所に鎮守の森が配置されていたことが今では知られている。<要約>
 「歩こう!歩こう!私は〜元気〜!」
前、「となりのトトロ」の陽気なテーマソングが流れた。「トトロ」は、鎮守の森の神だった。確か、子供の時だけしか、会えない神だ。鎮守の森、といっても、とても綺麗な森だった。少しちろちろ・・・と流れる川。緑あふれる豊かな草花たち。日本の昔話によく出てくる、里山のような森は、今、あまり見かけない。昔話が作られた時代といえば、ずいぶん歴史をさかのぼることになるだろうが、そのころは、物語になるくらい身近に、里山があったということが分かるだろう。今は、機械、車・・・と便利な物がいっぱいあるが、失われてしまった、日本の文化も同じくらいある。<前の話>
 「昔は星がたくさん見えたのにねぇ・・・。」
 習い事の帰り、暗くなった空を見上げ、ふとおばあちゃんがぽつりと言った。最近、自然開発、自然破壊が進んでいる、と聞く。星たちが見えなくなったのもこれが原因だろう。便利になった世の中、という明るさの影で、こういうものが失われているのだ。一つ、二つぐらいしかない星が、まるで消え入るように<例え>瞬くのを見ると、私達が、守っていかないといけない、と思うのだった。環境がよくなれば、失われていたあらゆるものが、また身近に現れるだろう。剣によってたつものは剣によって滅ぶ<ことわざの引用>、というので、気をつけて生きていきたい。
 私は、「自然」について、あまり関心や興味を抱くことがなかった。しかし、私達が生きる環境が、ここまでも危険に陥っている、ということを忘れずに、自分でもできるとりくみをしていきたい。自然は人間にとって、一つを欠くと、もう一方は生きていくことができない、同じ「地球」という住み場所で生きる生き物なのだ。それはいつも心得て生きる必要があることがわかった。<分かったこと>曲が終わり、となりのトトロがはじまった。<書き出しの結び>

   講評   koni


【要約】 よくまとめています。

【前の話聞いた話】 実例を2つ書くことができました。「となりのトトロ」の映画には、私達への大きなメッセージがあったんだね。昔は、里山から木や食材をもらって生活していたから、里山が身近で大きな家のような存在だったけど、現在は、木はホームセンターで買えるし、食材はスーパーで買うから、昔のように里山に感謝し里山を大事にする心を伝えていくには、難しい時代になったんだろうね。

「前、『となりのトトロ』の〜」の「前」はなくていいかな。
「少しちろちろと」の「少し」も不要。「ちろちろ」という言葉を使ったところがいいね。とても生きているよ。ちろちろで少しということも伝わるからね。

【たとえ・ことわざの引用】 星の説明がすばらしい。ぴったりのことわざを引用することができています。「『剣によってたつものは剣によって滅ぶ』ということわざと共に星の輝きが私達に危険と大事なことを教えてくれているような気がする。」とするとどうかな。

【一般化の主題】 よく考えてまとめています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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