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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   実際にやってみよう   かゆと

 科学的態度などというと、大変難しいような気がする。しかし、これは日常生活の中でちょっと心がければ、身に付くものなのだ。
 その方法の一つはものをよく見ることだ。常識や習慣にとらわれていては物を正しく見ることはできない。だから、実際にものをよく見ることだ。
 あとは、実験をしてみることだ。けれども実験というと敬遠されがちだ。フラスコや試験管の劇薬を混ぜたり、シャパシャパふったりというイメージがあるからだ。しかし、日常生活の中で疑問に思った事を試してみる位でいいのだ。
 僕は小さい頃、カラスは「カァーカァー」と鳴き、犬は「ワンワン」としか鳴かないなと思っていた。絵本でも犬はワンワンという鳴き声で、カラスもカァーとしか鳴かないからだ。
 しかし、幼稚園の年中か年長位だったろうか。日本にいるカラスにはハシブトガラスとハシボソガラスがいて、カァーと鳴くのはハシブトガラスでハシボソガラスはグァーという鳴き声だと知った。最近になってハシブトガラスは都会に多く、ハシボソガラスは田舎の方に多いと知った。僕は都市部に住んでいるから、主にハシブトガラスをよく見る。小さい頃、カラスは全て「カァー」と鳴くという先入観を持った原因には、これもあるだろう。常識だけで物は判断できないのだ。
 僕の塾の理科の先生は、「五年のうちは、実際にやってみる。六年になると、忙しくなるからな。実際にやってみたことは、耳で聞くより、ずっとよく理解できるんだ。」とよく力説する。授業でやったことは家で実験するといいんだと。
 そう言うと何となく難しそうに聞こえる。しかし、先生の出すことは、どこも難しくない。簡単だ。
「湯気を見ろ。」
「石けんをなめろ。」
「ビール瓶を吹いて音を出してみろ。」
「コップをたたけ。」
 何も難しくないのがわかるだろう。
 湯気を見ろというのは、湯気が水の粒の集まりなのを確かめさせるため。石けんをなめるのは、アルカリ性のものはどんな味なのか確かめさせるため。ビール瓶を吹いたり、コップをたたいたりするのは、瓶やコップの大きさや、中の液体の量で音が変わるのを確かめさせるため。半分遊び感覚でできるものばかりだ。
 つまり、常識や聞いたことだけで物を判断しないことだ。あることを聞くと、あたかもそのことについて、全て知っているように錯覚することがあるが、実際に確かめると意外なことを知ったりする。百聞は一見にしかず。確かめることは大事だ。

   講評   omi

 かゆとくん、こんにちは
 今週もしっかりと清書と読解問題に取り組みました。
 これからもこつこつと努力を続け、かゆとくんらしい作文を書き続けてください。


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