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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   模倣と創造   

 「メイド・イン・ジャパン」といえば今では性能の良さ、信頼性の代名詞になっているくらいだが、その数十年ほど前の日本の工業製品は今とは比べものにならないくらいにお粗末だった。それなのになぜこの短期間で日本がここまで成長できたのかというと、その秘密はキャッチアップの速さにある。歴史をひもといてみても、日本人は異質で高度な文明・文化を率直に評価し取り入れることで世界に追いついてきた。最近では真似をすることが悪いことのような考えが広まりつつあるが、私は模倣できる能力を生かして生きていきたい。
 そのための方法としては第一に、自分の目標となるようなよい手本を探すことだ。私がまだ吹奏楽部に入りたての一年生だった頃、どういう音を出せばいいのかいまいちよくわかっていない私に先輩が「プロの音をたくさん聴いて自分が出したいと思う音を見つけてごらん。」とアドバイスしてくださったのを覚えている。最初はいきなりプロの音を目指すなんて高望みすぎないかという戸惑いもあり、また当たり前だがすぐに目に見える成果も無かった。しかし、二年経った今ではその言葉の重さを実感している。ただがむしゃらに練習するより、頭の中で「理想の音」をイメージしながら吹くほうがはるかにいい音がするのだ。それは確かに毎日の練習の積み重ねもあるだろうけれど、プロの音を「真似」るにはどうすればいいかを意識することが音作りの基盤となっていると思う。ちなみに、この助言を与えてくださった先輩も私の大きな目標の一つだ(笑)。
 また、第二の方法としては学校教育などでも真似することの大切さを教えていくべきだ。伝記の人物・織田信長も外国から取り寄せた銃の仕組みを調べて火縄銃という新しい武器を作った。彼がもし従来の通りに刀や弓矢で戦っていたら、恐らく戦は苦戦を強いられたに違いない。歴史を教えるうえでもこういったことを織り交ぜて話せばより教訓になるのではないか。
 確かに、模倣するだけでオリジナリティーが全く無いのでは意味がない。しかし、今こうして文章を書いて自分の考えを述べることが出来るのも、初めから出来たわけではない。大抵のことは模倣から始まっている。つまり、模倣は創造の基礎なのである。「読書とは、自分の頭で考えることではなく他人の頭で考えることである」という名言がある。自分で創造することも大切だが、その前にまずは外から知識や技術を吸収することを大切にしていきたい。

   講評   inoko

 空さん、こんにちは。
体調に気をつけてくださいね。



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