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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一瞬の閃き   ムーン

「一瞬の閃き」による理解。それは、読書についても、もとより例外ではあり得ない。が、生まれついての天才は別として、この閃きを体験するためには、やはり相応の試行錯誤の歳月がいる。さまざまなジャンルの、さまざまな作者の、さまざまな作品に当たりながら、しかし、どの作品が上品で楽しく、どの作品がくだらなくて反古にひとしいと、それがわかって読んでいるのか、疑ってかかる月日がいる。なにごとにもプラスマイナスがある。こと読書に関しては、神童や天才をうらやむにはあたらない。私は、物事の全体像が掴めるようになるまでには時間がかかる。それまでの蓄積を大切にするべきだ、と思う
そのためには、第一の方法として、何かに取り組んだら難しくてもすぐに投げ出さずにしばらく我慢して続けてみることだ。私も、最初、バタフライの泳ぎ方を練習したときは、ただ溺れているようにしか見えなかったが、ある日突然体が水に乗るようになった。
また、第二の方法としては、即効性を求める現代のあわただしい社会の風潮を改めることだ。日本の歴史をみると、昔からの技能の伝承は、「床磨き3年」というように、長い時間をかけて技を盗むという教えられ方をされてきたことがわかる。
確かに、できるだけ短い時間で全体の理解まで進める工夫は必要だ。しかし、私たちは、物事の理解にはある程度の時間が必要だということをもっと自覚して取り組むべきではないだろうか。「後悔先に立たず」という四字熟語がある。閃きは天から突然やってくるものではなく、地道な努力によって自分の中から生み出すものである。

   講評   yuta

●当為の主題:『物事の全体像が掴めるようになるまでには時間がかかる。それまでの蓄積を大切にするべきだ』。“〜べき”という意見を提示。
●複数の方法一:『何かに取り組んだら難しくてもすぐに投げ出さずにしばらく我慢して続けてみることだ』とし、バタフライの実例。
●複数の方法二:『即効性を求める現代のあわただしい社会の風潮を改めることだ』。社会的なことで考えられました。
●伝記実例:技能の伝承に長い時間をかけたという実例を紹介。
●ことわざの加工:「床磨き3年」は「桃栗三年柿八年」の加工かな?
●反対意見への理解:『確かに、できるだけ短い時間で全体の理解まで進める工夫は必要だ』と理解を示した上で“しかし”
●自作名言:『閃きは天から突然やってくるものではなく、地道な努力によって自分の中から生み出すものである』。“AはBではなくCである”の形で書けました。
●当為の主題:はじめに書いた意見をもう一度書こう。
●書き出しの結び:できたら書き出しを要約ではなく状況説明にしておいて、結びをそれと呼応させよう。
       
☆「後悔先に立たず」という四字熟語がある → 四字熟語ではなく、ことわざですね。

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