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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   実感は親しみのある言葉から   うさちゃん

 漢語は話し言葉で日常語として使われているうちに原義とかなりちがった意味用法になっていた。結局、言葉は各人の言語意識によって動いていくようである。そして、その言語意識を作り上げるのは、主としてその人の経験、教養、学校で受けた教育である。言葉の正しさの基礎範囲もそこから生まれるようだ。
 私は、実態に合わせて言葉を変えていくべきではないと思う。
 その理由は第一に、頻繁に言葉を変えると混乱が起こるからだ。下駄箱がその良い例だ。『下駄箱』という物は、昔はその名の通り、下駄を入れる箱であった。しかし、現代の日本人は、なかなか下駄を履く機会がない。それは、靴という物が現れたからである。よく、幼稚園や小学校の頃、先生が、
「下駄箱に靴を入れましょう。」
と言うと、そこに
「僕たち下駄ははいてませーん。だからそれは靴箱です。」
と揚げ足を取る生徒が数人いる。しかし、時々、そこでは終わらない事もあり、
「でも、靴箱とはあまり言わないよ。この人おかしい。」
とこんなささいなことでもめて、けんかになることもしばしばあった。
 また、第二の理由としては、日本の文化に根付いた、慣れ親しんだ言葉には、愛着があるからだ。例えば、前の例にもでてきた下駄箱だ。前の例の幼稚園や小学校の頃の話、似も出てきたように、いくら入れるのが靴だったとしても、下駄箱を靴箱とは言いにくい。それに、いくら黒板が緑だからと言って緑版とも言わない。また、外来語でも同じだ。しかし、外来語という言葉は、理解しているようで、理解していない言葉も多い。データとしたら、外来語の定着度調査における理解度が良いデータだと思う。マーケティング(58・1)コンセプト(40・2)バーチャル(38・9)(「asahi.com」2003年8月6日)などなど。
 確かに実態と言葉が一致している方が分かり易いこともある。しかし、「自分心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、自分になじんでいる言葉を使った方が実感がわくのではないかと、私は思う。

   講評   tama

 実態に合わせて言葉を変えていくよりも、慣れ親しんだ言葉を使うほうが、かえって実感がわくのだと、説得力のある意見を述べることができました。
 またコミュニケーションの手段として使うのですから、誰に対してもわかりやすい言葉のほうがよいと言えるでしょう。この理由にも納得がいきます。
 
 「外来語の定着度調査における理解度」のデータを入れたところもOKです。段落ごとのまとめも必要ですので、ここは最後まで、丁寧に書いていってもよかったと思います。(例:「このデータからもわかるように…」。)
▲ 単位はパーセント

 結びは、名言を使って見事にまとめることができました。




 

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