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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨てをなくす   ショウ

 僕が住んでいるポーランドでは、今ちょうど冬になったところだ。雪もけっこう積もっており、気温は高くても零度前後だ。そのため、学校に行くとき以外、なかなか外に出る機会がない。通学の時、周りを見てみると、歩道はあってもゴミ箱はまったく見当たらない。ポーランドは日本のようにゴミ箱が外にほとんど無いのだ。そのためかどうかはわからないが、町の中心の方や、中央駅に行ってみると、日本では考えられないほどタバコなどのゴミが捨てられている。地下鉄などの駅内にはゴミ箱があるにも関わらず、多くのゴミが散乱している。僕は、ポイ捨てはよくないと思う。
 第一の理由として、ポイ捨てを誰かが始めると、連鎖的にどんどんポイ捨てが増えるからだ。一人がポイ捨てを始めると、他の人がやったから自分もする、たくさん捨ててあるのだから一つくらいは大丈夫だ、と思い、多くの人がポイ捨てを始める。そうなると、ポイ捨ては永久に続くと僕は思う。しかし、一人でも多くの人がその意識を見直せば、どんどん減っていき、いずれなくなると思う。
 また、第二の理由として、ポイ捨ては地球に悪いからだ。PHPの年間ゴミ排出量というデータによると、日本の年間ゴミ排出量は五〇二〇万トンで、東京ドーム一三五配分だそうだ。日本だけでこれほどの量のゴミを出している、ということは世界のすべての国のものを合わせたら膨大な数になるのだと思う。また、これからどんどんゴミの排出量が増えていくと、将来的には地球が大変なことになってしまうかもしれない。これと同じで、ポイ捨ても一回しかやっていなくても、人口をすべて合わせると、かなりのゴミがポイ捨てされているのだ。一日一回のポイ捨てをなくすだけで、相当な数のポイ捨てをなくすことができる。地球を大切にしようと思うのなら、ほかの事だけでなく、ポイ捨てもなくそうと努力しなければならない。
 確かに、ゴミを持ち歩きたいと思う人はいない。しかし、「問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言があるように、最初は軽い気持ちでしたポイ捨てが、後で大きな問題につながることもあるということを、しっかりと知るべきだ。

   講評   hamati

●構成:複数の理由:ポイ捨てがよくない理由として、理由を二つしっかり書くことができましたね。第二の理由を「地球に悪いから」としたことで、その後のデータ実例の引用につなげることができましたね。とてもうまい書き方ですよ。
●題材:データ実例・長文実例:年間ゴミ排出量のデータを調べることができましたね。データの数値から、考えたこともしっかり書くことができました。少し字数がたりないので、また違った角度から「また、こんなデータもある」というように、別のデータを引用するのもよいですね。
●表現:名言の引用:名言は、まさに内容にぴったりのものを引用することができましたね。
●主題:是非の主題・反対意見への理解:自分の意見と、それと反対の意見への理解もしっかり示すことができました。最初の段落でポーランドのゴミ事情について書いているので、その原因はなにか、どうすればそのような状況をなくせるのかについても書くことができそうですね。
●構成図は書けたでしょうか。初めての1200字の課題でしたが、あと少しでしたね。それでも、自分なりの意見を展開してがんばって書きました。すばらしいですよ。今年もこの調子でがんばりましょう!


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