対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本当の豊かさとは ゆうちゃり〜
現在、僕たちはとても豊かな生活をしている。豊かであるということは、便利なものがたくさんあり、不便なものはあまりないことだと思う。例えば、携帯電話がそうである。これができた後は、いつでもどこからでも連絡できるようになった。また、生きていくことに困ることもない。しかし、その一方で、心の豊かさが失われていっていると思う。現代人は、毎日、仕事や勉強に追われている。それに、豊かになろうとして必死になっている。しかし、心の豊かさは手に入らないと思う。
確かに、物質的な豊かさはとても大切なものである。僕は、冬の時期になれば石油ストーブをつけて部屋を暖め、夏の時期になればエアコンをつけて部屋を冷やしてから勉強している。ちょうどいい温度にできるので、とても集中して勉強できるようになった。しかし、小学生の頃は、自分の部屋にストーブをおいていなかったので、足下が寒いのをがまんしながら勉強していたものだ。また、今の時代には、車や船、飛行機という便利なものがある。これらは、僕たちの移動範囲をとても広くしてくれて、また、移動時間を大幅に短縮してくれた。僕は冬休みに台湾に行ってきたが、その時、飛行機に乗って行った。だいたい三時間ぐらいで台湾に着くことができた。船を使っていたらもっと時間がかかってしまい、また、船や飛行機がなかったら行けなかった。これは豊かであったからこそ台湾に行けたのだろうなと思う。このように、物質的な豊かさは、生活をとても便利にしてくれたり、今までできなかったことをできるようにしてくれたりする。
その一方で、物質的な豊かさだけでは不十分であり、精神的な豊かさも必要となってくる。昔話に「かさ地蔵」という話がある。これは、「貧しい年寄りの夫婦がいた。おじいさんは年越しの準備のためのお金を集めるために、町へかさを売りに行った。しかし、誰も買ってくれず、そのまま帰ってくると、地蔵を見つけた。何のおおいもなかったので、おじいさんはそのかさを地蔵にかぶせた。その夜、その地蔵がいろいろなものを持ってきた。」という話である。ここで大切なことは、おじいさんが、雪が降っているという理由だけで地蔵にかさをかぶせたことだ。おじいさんは、貧しい生活をしていたのであろうが、心は豊かであったのだろう。もし、おじいさんが心の豊かでない人であったら、決して雪が降っていたという理由でかさをかぶせなかったであろう。今、ボランティア活動がさかんに行われるようになってきている。ボランティアは自分から進んで実行し、なおかつ、利益を求めないことだと思う。これは、心が豊かでなければできないと思う。
物質的な豊かさも、精神的な豊かさも、どちらもとても大切なものである。しかし、一番大切なことは、どちらがより大切であるかということではない。「いかに飽きずに続けるかではなく、飽きることと続けることとをいかに両立させるかということが大切だ。」という名言があるように、双方をバランスよくすることだ。また、今の社会の中では、物質的な豊かさはあるので、その中で精神的な豊かさを発見していくことが大切である。
講評 kamo
今月も、忙しい中しっかり清書まで仕上げてくれました。
がんばっているね! 読解問題もいつも取り組んでいるし、暗唱もいい調子。
では、2月からもまたこの調子で♪
本もよく読んでいるね。確か重松さんのも何冊も読んでいたよね。
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