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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   首飾りというものは   かいろ

 首飾りというものは、財貨だけでなく時には思いをたくすことを意味することがある。第三者にとっては全く価値のないものであってもある特定の個人にとっては絶対的な価値を持つのである。現代ではありとあらゆる物が商品化している。そのため、ロケットというような首飾りのように情の籠もったものというより、新しい価値のものに心を動かされ精神面で貧しくなっているのは問題だ。
 その第一の原因は、現代社会に於いて金銭以外の価値がなくなってきているからだ。今日、商品化が大変著しい。勉強をするにしても塾の費用がかかるし、観光地で美を拝観するにしてもお金が必要になる。美や勉強でさえも商品化してしまっているのだ。そのため、何でもお金で手に入れることが出来るが、その一方でお金では買えない心が貧しくなってしまったのだ。
 その第二の原因は、金銭という尺度が他のもの以上に大きかったからだ。金銭は人間社会を生きていくのにとても重要である。その金銭中心の社会では、裕福な者が上に立ち下の者を従える。このように強者が弱者を従えるのと同様に、生物界においても、力のある者が勝ち残り生存する。
 確かに、金銭があることで社会は上向きになり生活が豊かになった。しかし、尺度がある故に心が貧しくなっているのは問題だ。 

   講評   kira

 かいろさん、こんにちは。端的で力強い言葉で論じることができました。
 物神崇拝という言葉がでてきましたね。一種の信仰のように自分が思った価値を信じることは、生きる力にもなりそうです。ところが、そういった願いを尽く否定するような、金銭的な価値観が横行しています。
 金銭的な価値観は、誰もが共有できるから急速にひろがりました。損得のない付きあい方ができるわけですね。勤労に対する正当な報酬を要求するのと同じように、私たちは人からの真心でさえ金銭で計って返そうとします。商品化とは、基準化であり、心不在の状態ですね。
 また、その金銭的な尺度は強かった。生き残る知恵と同じように作用したのですね。人間の進化が、金銭的な価値の行使だったのかも。
 尺度ならば、心にも尺度(ものさし)があっていいように思います。たがいに心をおしはかり会えるような社会になるといいですね。

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