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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本の政治   紫式部

今の日本は民主主義の国である。しかし今の政治状況では民主主義とは言えないという意見も聞く。現在、日本の党首は短期で入れ替わり、そして誰になっても政治状況にさしたる変化は見られない。国民の意識とは別に政治は勝手に動いていく感覚がする。はたして日本の民主主義とは本来どのようなものなのだろう。日本は戦前の独裁政治から民主政治へと変貌を遂げたが、現在でも同じアジアの国に独裁的政治を行っている国がある。独裁政治はヒトラーが辿った歴史が証明するように必ずや終焉を迎える。一方、民主主義の行き過ぎは衆愚政治に陥る可能性を持つ。はたして、どのような政治が国を動かし、世界との良い関係を築けるのか。様々な国が試行錯誤しながら影響し合っている。ひとついえることは、政治に翻弄された農民しかり、政治によって豪勢華美を極めた商人しかり、政治あるところ必ず国民がいることだ。これは今も昔も変わらない事実である。その国に生きるものとして、自分のため、他人のため、そして後の子供のために、政治について考えなくてはいけないだろう。私は民主主義をよい政治だと思う。先日家で「未来世紀ブラジル」という映画を見た。そこでは政府によって厳しい管理下に置かれ自由を奪われた人々が出てくる。これは極端な例ではあるが、この日ほど民主主義のありがたさを感じた事はなかった。民主主義の良さと、それを保つための方法について考えたいと思う。
 民主主義の象徴のひとつに選挙がある。独裁政治には見られない。国民の代弁者を自ら決める制度があるにもかかわらず、選挙に無関心な人は相変わらず多い。このことから、「選挙の手続きを簡単にする」ということを提案したい。有権者の中には政治に関心を持ち自ら選挙に行く人もいれば、行かない人もいる。「投票所に行くのが億劫」という意見も多数だ。投票率を上げるには投票制度をより簡単なものにする必要があるのではないかと思う。家から出なくともパソコンや携帯から投票できる制度を作れば投票率もあがり、政治に参加意識を持つ人が増えるのではないだろうか。
 また、独裁を避けるために様々な立場からの議論を起こしていくことを提案する。日本では野党と与党などの拮抗する勢力がある。しかし、その政治カラーに差がなかったりするのも現実だ。いろんな政治色を出した政党が乱立して意見を言い合うことが日本の政治をよりよい政治へと動かすだろう。戦前の日本は拮抗勢力がなかったために軍部に主導権が移ってしまった。歴史に禍根を繰り返してはならない。
 確かに独裁政治は効率的だ。しかし、独裁政治はやがて腐敗し、中から崩れ始める。やはり自分たちが住んでいる国のことなのだから、一人一人が意見を持って政治に参加していくことが大切だ。国民主権、これが日本の政治のあり方だろう。『泥棒捕らえて縄をなう』という言葉があるが、泥棒(独裁政治)を捕らえる前に縄をなう(転ばぬ先の杖)ことが日本の民主政治への一手なのだ。 
 

   講評   kira

 紫式部さん、こんにちは。ことわざの加工が入りましたね。ちょっと皮肉をきかせる加減で、いっそ元のことわざは書かない方がぴりっとしていいかもしれないね。


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