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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   真珠よりビー玉   キューピー

高価のものは価値がある、というのが人々の常識となってきている。しかし、ただのガラスでも、石ころでも思い入れ次第でその価値は何千万円もするネックレスよりも価値のあるものになる。物神崇拝を重視できない社会は問題である。
第一の原因は物を物の金銭的な価値への執着である。確かに物を買うにはお金が必要であるが、高価なものほど価値があるというのが常識に浸透しつつある。ふだん着る服の中でもかかせないアイテムがジーンズである。誰でも一本はもっているような身近な衣服でも、幅広い値段の層がある。学校ではほぼ生徒全員が毎日ジーンズをはいてくる。そんな中、お金持ちの子は有名ブランドのものをはいてくる。いわゆるジーンズは私の学校では一種のステータスシンボルのようだ。だが、お金持ちの子が下の子をいじめたり、優越感をもつようなことはない。クオリティーもデザインも安いものと変わらないのに、どうして高いものを好むのかと私は見るたびに不思議に思う。まだ18歳以下の子どもたちが高価なものを身に着けることには問題があると思う。
第二の原因は急激な経済成長である。経済が発展することによって、お金の存在はより強くなることで、物神崇拝は減少するのかもしれない。現代では動物達の毛や皮は人間の娯楽のために使われている。毛皮のコートといえば、高価なものという思考が定着している。しかし昔では動物の毛皮は寒い季節をのり越えるための道具だった。しかし現在では、お金持ちの象徴と言っても過言ではないくらいの高価の物となってしまった。毛皮のコートは確かに役割をはたすかもしれないが、どちらかというと、自分の社会での地位をあらわす道具と化している。
確かに物は自分のステータスシンボルでもあるのかもしれない。しかし物の思い入れがあるものは、高価なものよりも価値があると思う。「世間の眼より自分の幸」という自作名言のように、高いものを買って薄い社会での地位を保つより、自分の思い出を大切にするほうが価値があるのだ。周りからみればただのガラクタにすぎないものでも、思いが入ることでそれはどんなものよりも高価なものへと変わる。人々は値段や世間の価値観にかまわず、高価なものより、本当に大切なものをもつべきだ。

   講評   ogi

キューピーちゃん、こんにちは。
今月も清書を出すことができましたね。
これからも忙しい日々が続くことでしょうが、がんばってくださいね。

   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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