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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然と人間の勝手   ミスターカービィ

私の家の前の道は土の道だった。エノコログサの話題で最初仲間意識を持ったとなりの家のおばあちゃんは、草むしりでスミレを抜いてしまった。数年たって道路は舗装され雑草は姿を消した。人間はハイキングなどでは「自然がいい」と言うが自分の庭に出てきた雑草には冷たい。
 ぼくにも似た話がある。それは、近所の空き地が一軒家へと変化したことである。ぼくは、いつもその空き地で友達と遊んだり、両親とキャッチボールなどをしていた。ぼくが生まれたときからその空き地は有り、ぼくが3年生の時までの空き地は秋にはススキなどの草が生い茂り、晩にはコウロギまで鳴いたほどだ。しかし、ある日のこと。ワゴン車に乗った見知らぬおじさん達が草に向かって除草剤や草刈り機で草をどんどん減らしていったのである。実はその空き地にはぼくがいつも見ていた野良猫の親子が住んでいたのである。自分の住処を奪われ、猫たちもさぞ悔しかっただろう。しかし、それから3年後。今年になって、家の前の空き地の異変に気付いた。大勢の人が集まり、ヒイラギのような物を飾っているのである。その時だった。「ピンポーン」と家のチャイムが鳴り、「今度ここに家建てるんでよろしくお願いします。」という男の人の声が聞こえた。「また家が建つのか」とぼくは思った。今まで沢山の所で家が建設されているのは見たことがあったが、自分の使っていた空き地に家が建つことにショックを受けた。そして、今は内の前にあったあの壮大な空き地は人間が住居している一軒家へと跡形もなく変化してしまったのである。
 ぼくは、この話とよく似た話をもう1つ知っている。それは、今年の2月頃の出来事だ。ぼくは、その日、学校の帰りで公文という塾に通わなければならなかった。ぼくは、母の用事で公文がある建物より少し近いスーパー「ヒダカヤ」で車から下ろされた。ぼくは、横断歩道を渡って、5分ほど直線の道を歩いていた。すると、ぼくは、なにやら毛玉のようなものが転がっていることに気付いた。「あれ、なんだろう。」と、ぼくが不思議がってそのところへ行くと、ぼくは、信じられない物を目にした。「うわっ、タヌキが死んでる。」ぼくの目の前にあるのは、毛玉ではなく、なんと無残なタヌキの死体だったのである。ぼくに、びっくりと怖さが同時に襲い掛かってきた。ぼくは、急いで公文の教室に入ると、「あのタヌキなんで、死んでしまってたんかな。お腹でも空いてたんかな。」と、タヌキがかわいそうだ、と思った。
 多分それは、山に食べるものが少なくなったからだろう。少し前に「サルが人のものを奪った」「熊が山から下りてきた」と、ニュースでやっていたのを知っているだろう。ぼくは、初めてそのニュースを見たときは、「サルって、すごいワルな動物やな。」と思った。しかし、その後の専門家の話を聞いたとき、ぼくは、「サルとか、熊ってすごい可哀想やな。」と、思った。それは、サルたちが好きで、そういう悪さをしているからではないからだ。実は、さっきぼくが行ったように、山に食べ物が少なくなっているのだ。そのため、山の動物たちは、お腹が空いて人里に突然現れて、人を襲ったり、物を盗んだりしてしまうのだ。ぼくが、もし、山に住む動物ならば、同じ行動をとっていただろう。本当は、山食べ物が少なくなっているのは、人間のせいなのだ。人間が山を切り開き、旅館や大きな建物、住宅地を作ったせいで、山の動物たちの住むべきところを奪ってしまったのだ。ぼくは、山の中に捨ててある大量のごみもその原因だろう。ぼくの家のすぐ近くに、森林公園がある大きな山がある。その入り口から、約30分後にテレビやくつした、袋に入った生ごみなどが捨てられている。こういったごみのたまり場も、また、動物たちの棲みかを小さくしているのだろう。
自然があるからこそぼく達人間は生存できる。ぼく達は魚介類や穀物、肉、野菜がなければ生きていくとは出来ない。だから、人間は自然に感謝し自然を大切にする義務があるのである。人間にとって自然はあらゆる部分で支えてくれるもので、ずっと大切にしていかなければならないものなのだ。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。修学旅行はどうでしたか? 幼稚園生だったカービィー君がもう卒業とは時の経つのは本当に早いですね。
 そんな成長を感じてながら読み進めた感想文。こちらもやはり成長を遂げているようです。小学生の文章から中学生に脱皮していますね。もう立派な意見文です。自然をテーマによく考えを書きました。言うことなし!
【第一段落】
 よい要約です。
【第二段落】
 空き地の実例。実にいいですね。先生の心の中にも幼い頃の思い出があります。その思い出は身近になった空き地や田んぼそんなどうでもいいいつも眼にしている自然の光景です。月日とともに変化するのは当たり前としても、人工のものが出来上がったときの空虚感がよく伝わります。
【第三段落】
 これもいい例です。例だけでなくそこから自分の意見をたくさん書いたところが非常によい。
【第四段落】
 大きくまとめることができました。人事ではなく自分達にできることが書かれている点がいいですね。
   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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