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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   価値観   かせり

 文化もパーソナリティも少しずつ変化し、ときには急速に変化することがある。そして、文化のバーコードには人間の欲望が集まっている。その欲望は「交換価値観」により左右されているのである。 その時代の価値観に合わせて行動することは大切だ。ファッションの流行は毎日のように変わっていく。今、ティーンの中では昔のドレスのようなワンピース、例えば花柄やチェックなどが人気だ。私も数着もっており、遊びにいくときなどはいつもそれを着て出掛けている。しかし、もし私がそのドレスを着て三年前にタイムスリップしたら、回りに白い目で見られるだろう。ださいなどと言われるかもしれない。また、時と場合によって服装などは変わる。私の兄の高校で、二年前、着ぐるみ姿で卒業式に出席した人がいたそうだ。その人は受け狙いのつもりだったか、先生にこっぴどく叱られたのだという。(笑)
 しかし、自分自身の価値観に従って生きることも大切だ。冬休みに友達と遊ぶことになり、私のそのお気に入りのワンピースをきて出掛けた。しかし、その日はいつもより寒く、私は風邪をひいてしまった。それからは毎日ジーンズしかはかなくなり、今そのワンピースはタンスの中で出番待ちしている。流行だからといってワンピースを着ても結局は自分が嫌な思いをすることになるので私は自分の体に合ったものを着るよう思うようになった。私の小さい頃のお気に入りのお姫様、「シンデレラ」はいつも継母とその娘達から意地悪をされていた。ある日、お城から王子の花嫁を決める舞踏会があるという知らせが流れ、姉達ははしゃぎながら用意をする。知らせを聞いたシンデレラは少し迷っていた。自分には姉達のような綺麗なドレスは持ってきたなかったし、姉達にもこんなみすぼらしい娘を王子が気に入る訳がない、と言われたからだ。しかし、回りの意見に流されず、シンデレラは動物と魔法の妖精に力を借り、王子と結ばれることができた。もし、シンデレラが姉達の言葉を信じ舞踏会にいかなかったら王子はシンデレラの存在さえも知らなかっただろう。
 確かに、自分自身の価値観を持つこともその時代の価値観に合わせるとこもどちらも大切だ。しかし、一番大切なのは「始めることも大切だが、やり遂げることが、もっと大切である」という名言のように選んだ価値観をやり通すことだ。自分の意見をもっていても途中で違う意見に乗り移るのでは自分に自信が持てない。何事も最後までやり通すことが大切だ。

   講評   tama

 時代が変われば価値観も変わっていくものですから、社会の一員としてそれにふさわしい行動が必要であることは言うまでもありません。しかしそれに流されるだけでなく、いつも変らぬ自分自身の価値観を持つことも必要ですね。今回も、両方の意見に対する柔軟な考え方と、りかさんらしい体験実例を入れながら、しっかりとした意見文が書けました。

【体験実例・昔話実例】 ファッションの流行は常に変化していますから、やはりかせりさんたちの世代にとっては重大な問題だと思います。一人だけ浮いてしまうのも気まずいですし、式典にふさわしくない服装については、周囲の人の気分を害することにもなりかねませんね。
 自分の価値観に従って生きたということに関して「シンデレラ」を例に挙げたところは、なかなかのセンスだと思います。

【総合化の主題】 自分に自信をもって、迷うことなく最後まで意思を貫くことが大切だということですね。最後は力強くまとめることができました。


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