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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人の心は自然とつながっている   本因坊

 私の家は、東京郊外の、珍しくアスファルト舗装のされていない所にある。その路地には、様々な雑草が生えていて、私も日々それを楽しんでいた。ある時近所のおばさんがネコジャラシをお花の材料としてくれた。そのおばさんに仲間意識を持った。しかし、翌年そのおばさんが、家の前にあったスミレを抜いてしまった。その後、なんとアスファルト舗装になってしまい、様々な雑草たちも姿を消していった。(要約)
 僕は、これと似た体験をしたことは無い。僕が生まれた十二年と数ヶ月前には、もう家の近所はすべてアスファルト舗装になってしまっていたからだ。僕の母が子供の頃は、まだアスファルト舗装はほとんどされていなかったという。だから、僕ではなくて、母の話をしよう。
 僕の母が生まれた時、家の近所は原っぱもあり、空き地もあり、ちょっとした遊びが出来る環境だったという。自然も多く、楽しめたそうだ。しかし、幼稚園になった頃から、家の周囲の様子が大変化し始めた。昭和45年頃から洋光台周辺はガスなどの開発により、道がアスファルト舗装へと化していった。それまで遊んでいた原っぱも、空き地も消えていった。自分の周りから自然が消えていった。山は切りくずされ、池などにいたおたまじゃくしなども見られなくなっていった。この時、母は、ふと思ったという、寂しいな、と。そう、誰にでも自然をなくすことへの寂しさ、抵抗感はある。しかし、それを自分で止められないのが今の人間の現状だと思う。
 最近では、新たな取り組みが世界各地で行われている。1972年にあった国連人間環境会議などを出発点に、どんどん国際会議が開かれている。1997年には、日本の京都市で京都議定書が採択され、二酸化炭素排出量を削減しようと世界各国が目を向けていった。昨年2007年には北海道の洞爺湖で洞爺湖サミットが開かれた。このような様々なサミットで、世界各国も目を向け始めている。これに、日本が目をそむけるわけにはいかない。日本は、世界でも大きな先進国なのである。一部の地域では、開発を禁止する法律が成立したところもある。京都もその一つだ。しかし、この法律には、地域発展に影響が出ると、反対の声もあがっているという。神奈川県の鎌倉市では、一般団体が、市民などの住民から資金を集め、そしてそのお金で例えば山一つ分を買い取って自然保護をする、いわゆるナショナルトラストが行われている。このような環境問題に積極的な地域もあるのだ。日本国民全員が力を合わせ、この問題への対策は考えなくてはならないと思う。
 僕の母や、この文章の作者のように、都市開発にはあまり同意できない人も多くいるのだ。今、環境問題について騒がれている。これがチャンスだと思い、仕組みを変えていかなくてはならないと思う。人間にとって、自然とは、どこかで支えになっていて、心のケアや、その他も様々な面でプラスになるところがあると思う。これからもわたし達で頑張らなければ!(一般化)(前)(よう)

   講評   jun

 短い時間で1200字を突破するとはさすがです。長文の内容をしっかりとらえて、似た話を書いていくことができました。要約も非常にわかりやすくまとめています。
 一つ目の似た話は、お母さんから聞いた話として、少し昔の話を書いてくれましたが、周囲の状況だけではなく、そのときにお母さんがどのように感じたかまでしっかり取材したところがいいですよ。
 二つ目の似た話は、社会的な問題を書くことができました。少し前まで受験生だった本因坊君にとっては得意の話題かもしれませんが、よくここまで覚えていましたね。感心しました。
 「人間にとって、自然とは、どこかで支えになっていて、心のケアや、その他も様々な面でプラスになるところがある」とはそのとおりだと思います。自然を支配するのではなく、自然と調和して生きていきたいですね。

▲「わたし達」の「達」はひらがなで書くのが普通です。
                                

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